英語の発音記号一覧|アメリカ英語41音素+補足記号【音声付・完全ガイド】

ぜすと君が英語の発音記号が描かれた風船を沢山持っているイラスト。
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目次

ぜすと君たちの「発音記号」大冒険がスタート!

ぜすと君
るなちゃん、この前「発音記号」っていうのを見たんだけど…いっぱいあって難しそうだよ~。
るなちゃん
そうね、最初は記号がズラッと並んでるからびっくりするかも。でもね、英語の音をきちんと表してくれる便利な道具なのよ。
ぜすと君
えっ、便利なの?でもどうやって勉強すればいいのかな。
るなちゃん
コツはね、似ている音をペアで比べて覚えること!たとえば /i/ と /ɪ/ みたいに。
ぴこり
なるほど!それなら聞き分けゲームみたいに練習できそうだね!
おりばー先生
まさにその通りです。英語にはアメリカ英語でよく使う「41の基本音」がありまして、それを整理して学べば一気に理解できますよ。
ぜすと君
おお~!41音を覚えれば、英語の発音に強くなれるんだね!
るなちゃん
しかも今回は、その41音に加えて「アクセントや長さを表す補足記号」も一緒に紹介するよ。
ぴこり
わー!まるで英語の音の辞典みたい!全部そろってたら心強い~!
おりばー先生
ええ、この記事を読めば、どんな単語でも発音記号を見てすぐ声に出せるようになります。最後にまとめPDFも用意しますので、保存して勉強に役立ててくださいね。
ぜすと君
よーし!僕も発音マスター目指して、頑張るぞー!

英語の発音記号41音素:アメリカ英語編

ぜすと君
ここからは、アメリカ英語で使われる「41の基本音」を学んでいくんだね!どんな風に覚えたらいいのかな?
るなちゃん
まずは「母音」からスタートするよ。母音は英語の音の土台だから、ここをしっかり押さえるのが大事なんだ。
ぴこり
母音から始めるんだね!じゃあ最初から声に出して練習してみたいな!
おりばー先生
各発音記号には「実際の音声」を用意しました。耳で聞いて違いを確認しながら、自分の声で繰り返し練習すると効果的ですよ。

母音(Vowels)12種類|アメリカ英語の基本母音

るなちゃん
母音の発音は難しく感じても、最初はざっくりで大丈夫♪英語は国や地域・話者によって少しずつ違うし、多少のズレは文脈で伝わるよ。

ぴこり
ぴこりは、日本語のアイウエオを基準に、シンプルに説明していくね。迷ったらまず口の形から!

/i/ と /ɪ/ の違い

ぜすと君
るなちゃん、「sheep」と「ship」って、なんか似てるけど、ちょっと違うよね?
るなちゃん
そうなの!「sheep」は /i/ で、口を横に広げて「イー」とはっきり出す音。「ship」は /ɪ/ で、短くて軽い「イ」なんだよ。
おりばー先生
/i/ は日本語の「イ」に近い、はっきりした強い音です。/ɪ/ はそれより短く弱い音で、「イ」と「エ」の中間くらいの響きになります。アメリカ英語では、この2つの聞き分けがとても重要です。
/i/

  • sheep /ʃip/ 羊
  • eat /it/ 食べる
  • seat /sit/ 座席
  • green /ɡrin/ 緑
  • teacher /ˈtitʃɚ/ 先生

※日本語の「イ」に近く、口を横に広げて前の方で「イー」と強く出す。
/i/を含む単語の発音

ぴこり
/i/:イの口で「イー」。日本語のイとほぼ同じ、少し長めに。
/ɪ/

  • ship /ʃɪp/ 船
  • it /ɪt/ それ
  • milk /mɪlk/ 牛乳
  • sit /sɪt/ 座る
  • big /bɪɡ/ 大きい

※短く軽い「イ」。日本語の「イ」と「エ」の中間のような響きで、口を少し緩めて発音する。
/ɪ/を含む単語の発音

ぴこり
/ɪ/:イとエの間の短い「イ」。イより力を抜いて、少しだけ口を開く。

/ɛ/の発音

ぜすと君
るなちゃん、「bed」と「bad」って、ちょっと似てるけど、母音の音が違う気がする!
るなちゃん
いいところに気づいたね!「bed」の母音は /ɛ/。日本語の「エ」に一番近い音だよ。口を少し横に広げて、短くはっきり出すの。
おりばー先生
/ɛ/ はアメリカ英語の代表的なエの音で、舌をやや前に出して発音します。/æ/ や /eɪ/ と区別できると、リスニングも発音もすごく良くなりますよ。
/ɛ/

  • pen /pɛn/ ペン
  • bed /bɛd/ ベッド
  • red /rɛd/ 赤
  • men /mɛn/ 男たち
  • desk /dɛsk/ 机

※日本語の「エ」に近い。口を軽く横に広げて、短くはっきり「エ」と発音する。長く伸ばさないのがポイント。
/ɛ/を含む単語の発音

ぴこり
/e/:エの口で「エ」。日本語のエと思ってOK。

/æ/・/ʌ/・/ɑ/ の違い

ぜすと君
るなちゃん、英語って「ア」っぽい音がいくつもあるんだね!?
るなちゃん
そうなの!日本語では全部「ア」に聞こえるけど、英語には3種類もあるの。口の形や舌の位置がぜんぜん違うんだよ。
おりばー先生
/æ/ は「ア」と「エ」の中間のような音、/ʌ/ は力を抜いた平たい「ア」、/ɑ/ は口を大きく開けて出す広い「ア」です。3つを聞き分けられるようになると、リスニング力が大きく伸びますよ。
/æ/

  • cat /kæt/ 猫
  • bag /bæɡ/ バッグ
  • map /mæp/ 地図
  • black /blæk/ 黒
  • apple /ˈæpəl/ りんご

※「ア」と「エ」の中間のような明るい音。口を大きく開け、横にも広げて発音する。前寄りのア。
/æ/を含む単語の発音

ぴこり
/æ/:エの口で「ア」。「ア」と「エ」の中間の音。
/ʌ/

  • cup /kʌp/ コップ
  • sun /sʌn/ 太陽
  • bus /bʌs/ バス
  • run /rʌn/ 走る
  • love /lʌv/ 愛

※力を抜いた短い「ア」。口を軽く開けて、舌を中央で平らにする。日本語の「ア」とほぼ同じ位置。
/ʌ/を含む単語の発音

ぴこり
/ʌ/:軽い「ア」。口は中くらい開き、力を抜いて短く。
/ɑ/

  • car /kɑr/ 車
  • father /ˈfɑðɚ/ 父
  • star /stɑr/ 星
  • dark /dɑrk/ 暗い
  • park /pɑrk/ 公園

※口を大きく開けて、のびやかに「ア」と発音する。舌は奥の方で低く。広く深いアの音。
/ɑ/を含む単語の発音

ぴこり
/ɑ/:大きく開けた「ア」。あごをしっかり下げて、口は丸めない。

/ɔ/の発音

ぜすと君
るなちゃん、「dog」とか「talk」の「オ」って、日本語の「オ」とちょっと違う気がする!
るなちゃん
そうそう!/ɔ/ は日本語の「オ」よりも口を大きく開けて、少し「ア」に近い響きがあるんだよ。唇を丸くして、長めに「オー」と言う感じ。
おりばー先生
/ɔ/ はアメリカ英語でとても重要な母音です。口をやや開けて、舌を中ほどに保ち、唇を前に突き出して発音します。「アとオの中間のオー」というイメージが近いです。
/ɔ/

  • law /lɔ/ 法律
  • call /kɔl/ 呼ぶ
  • dog /dɔɡ/ 犬
  • small /smɔl/ 小さい
  • talk /tɔk/ 話す

※日本語の「オ」よりも少し「ア」に近く、唇を丸く前に出して「オ」と発音する。地域によっては /ɑ/ に近く聞こえることもある。
/ɔː/を含む単語の発音

ぴこり
/ɔ/:唇をすぼめた「オー」。横に広げず、少し前に突き出す。

/uː/ と /ʊ/ の違い

ぜすと君
るなちゃん、「food」と「book」って、どっちも“ウ”に聞こえるけど、違う音なの?
るなちゃん
そうなの!「food」は長く強い /u/、「book」は短く軽い /ʊ/ なんだよ。どっちも唇を丸くするけど、音の長さと口の力の入れ方が違うの。
おりばー先生
/u/ はしっかり伸ばす強い「ウー」、/ʊ/ は短く軽い「ウッ」。どちらも唇を前に突き出して丸くしますが、/ʊ/ の方が口を少しゆるめて出します。アメリカ英語ではこの2つの区別がとても大切です。
/uː/

  • food /fuːd/ 食べ物
  • blue /bluː/ 青
  • school /skuːl/ 学校
  • two /tuː/ 2
  • June /dʒuːn/ 6月

※日本語の「ウー」に近い。唇をしっかり丸めて前に突き出し、力を入れて「ウー」と発音する。
/uː/を含む単語の発音

ぴこり
/uː/:ウの口で「ウー」。唇をすぼめて少し前に、長め。
/ʊ/

  • put /pʊt/ 置く
  • book /bʊk/ 本
  • good /ɡʊd/ 良い
  • foot /fʊt/ 足
  • could /kʊd/ できた

※短く軽い「ウッ」。/u/ よりも口を少しゆるめ、舌をやや下げて軽く発音する。長く伸ばさない。
/ʊ/を含む単語の発音

ぴこり
/ʊ/:ウとオの間の短い「ウ」。唇は軽くすぼめ、/uː/より短く弱く。

/ɝ/ と /ɚ/ の違い

ぜすと君
るなちゃん、「bird」と「teacher」の最後の音って、どっちも“アー”っぽいけど違うの?
るなちゃん
そうなの!「bird」は強くはっきりした /ɝ/、「teacher」は語尾で力を抜いた /ɚ/ なんだよ。どっちも “r” が入ってるけど、強さが違うの。
おりばー先生
/ɝ/ は強い音節に出る r音入り母音。/ɚ/ は弱い音節に出て、力を抜いて軽く「アー」と発音します。どちらもアメリカ英語特有の“rカラー”をもつ母音です。
/ɝ/

  • bird /bɝd/ 鳥
  • her /hɝ/ 彼女の
  • word /wɝd/ 単語
  • girl /ɡɝl/ 女の子
  • first /fɝst/ 最初の

※強くはっきりした r入り母音。「アー」と「アール」の中間。舌の奥を軽く上げ、口の中で音を響かせる。
/ɝː/を含む単語の発音

/ɚ/

  • teacher /ˈtitʃɚ/ 先生
  • doctor /ˈdɑktɚ/ 医者
  • brother /ˈbrʌðɚ/ 兄弟
  • better /ˈbɛtɚ/ より良い
  • mother /ˈmʌðɚ/ 母

※弱く軽い r入り母音。語尾で力を抜いて「アー」と発音する。舌をやや後ろに引いて響きを作る。
/ɚ/を含む単語の発音

/ə/(シュワ:曖昧母音)

ぜすと君
るなちゃん、「about」とか「banana」の最初の“ア”って、すごく弱くてぼんやりしてるよね?
るなちゃん
それが /ə/(シュワ)って呼ばれる音なの!英語でいちばんよく出てくる母音で、とても短く弱いの。力を抜いて「ア」と「オ」の間みたいに言うよ。
おりばー先生
/ə/ は「曖昧母音」と呼ばれていて、強勢のない音節で使われます。口をほとんど開かず、舌もリラックスしたまま。音をぼかして出すのがポイントです。アメリカ英語のリズムのカギになる音ですよ。
/ə/(シュワ)

  • about /əˈbaʊt/ ~について
  • ago /əˈɡoʊ/ 前に
  • sofa /ˈsoʊfə/ ソファ
  • banana /bəˈnænə/ バナナ
  • support /səˈpɔrt/ 支える

※日本語の「ア」よりずっと短く、力を抜いて発音する。口を大きく開けず、「ア」と「オ」の中間のような曖昧な音。
/ə/を含む単語の発音

ぴこり
/ə/:力を抜いた短い「ア」。文の中で弱く、さらっと。

二重母音(Diphthongs)5種類|アメリカ英語の基本二重母音

二重母音とは、ひとつの音の中で母音が2つ滑らかにつながる発音のことです。アメリカ英語では代表的に5つの二重母音があります。

/aɪ/ の発音

ぜすと君
「my」の「アィ」って、これが二重母音?
るなちゃん
その通り!/aɪ/ は「ア」から「イ」に移動する二重母音で、「アィ」と聞こえるの。

/aɪ/

  • my /maɪ/ 私の
  • time /taɪm/ 時間
  • five /faɪv/ 5
  • like /laɪk/ 好き
  • night /naɪt/ 夜

※「ア」から「イ」へと音が移動して「アィ」となる。

/aɪ/を含む単語の発音

/aʊ/ の発音

ぜすと君
「now」の「アゥ」も二重母音なんだね!
るなちゃん
そうそう!/aʊ/ は「ア」から「ウ」へと音が滑らかに変化するよ。

/aʊ/

  • now /naʊ/ 今
  • house /haʊs/ 家
  • down /daʊn/ 下へ
  • out /aʊt/ 外へ
  • brown /braʊn/ 茶色

※「ア」から「ウ」へ移動して「アゥ」となる。

/aʊ/を含む単語の発音

/eɪ/ の発音

ぜすと君
「name」の「ネィ」の部分、これが /eɪ/ なんだね?

るなちゃん
そう!明るい「エ」から「イ」へなめらかに移動するよ。カタカナで近くすると「エィ」。

/eɪ/

  • day /deɪ/ 日
  • name /neɪm/ 名前
  • late /leɪt/ 遅い
  • make /meɪk/ 作る
  • rain /reɪn/ 雨

※「エ」→「イ」に移る二重母音。はっきりと二段階で読まず、「エィ」と一本の滑らかな音として繋げる。
/eɪ/を含む単語の発音

/ɔɪ/ の発音

ぜすと君
「boy」の「オィ」もそうかな?
るなちゃん
大正解!/ɔɪ/ は「オ」から「イ」に移動して「オィ」と発音するの。

/ɔɪ/

  • boy /bɔɪ/ 男の子
  • toy /tɔɪ/ おもちゃ
  • enjoy /ɪnˈdʒɔɪ/ 楽しむ
  • join /dʒɔɪn/ 加わる
  • voice /vɔɪs/ 声

※「オ」から「イ」へ移動して「オィ」となる。

/ɔɪ/を含む単語の発音

/oʊ/ の発音

ぜすと君
「go」の「ゴゥ」みたいな響き、これが /oʊ/?

るなちゃん
正解!丸めた「オ」から軽く「ウ」へ滑る感じ。「オゥ」と聞こえるよ。

/oʊ/

  • go /ɡoʊ/ 行く
  • no /noʊ/ いいえ
  • home /hoʊm/ 家
  • stone /stoʊn/ 石
  • open /ˈoʊ.pən/ 開ける

※「オ」→「ウ」に移る二重母音。唇をやや丸くして始め、「オゥ」と自然にすべらせる。
/oʊ/を含む単語の発音

子音(Consonants)24種類|アメリカ英語の基本子音

子音は無声音と有声音のペアで学ぶと違いが分かりやすいです。まずは口を閉じて一気に息を出す「破裂音」から見ていきましょう。

/p/ と /b/ の違い

ぜすと君
「pen」と「ben」って、最初の音だけ違うんだね。
るなちゃん
そうそう!/p/ は無声音で息だけ出す音、/b/ は有声音で声帯を震わせる音なんだよ。

/p/

  • pen /pɛn/ ペン
  • pig /pɪɡ/ 豚
  • cup /kʌp/ コップ
  • apple /ˈæp.əl/ りんご
  • paper /ˈpeɪ.pɚ/ 紙

※無声音。唇を閉じて一気に息を出す「プッ」の音。

/p/を含む単語の発音

/b/

  • bed /bɛd/ ベッド
  • big /bɪɡ/ 大きい
  • bus /bʌs/ バス
  • table /ˈteɪ.bəl/ テーブル
  • blue /bluː/ 青

※有声音。唇を閉じてから声を伴って「ブッ」と出す音。

/b/を含む単語の発音

/t/ と /d/ の違い

ぜすと君
「ten」と「den」って、これも最初の音だけ違うの?
るなちゃん
その通り!/t/ は無声音で「トッ」、/d/ は有声音で「ドッ」って感じになるよ。

/t/

  • ten /tɛn/ 10
  • time /taɪm/ 時間
  • table /ˈteɪ.bəl/ テーブル
  • ticket /ˈtɪk.ɪt/ チケット/li>
  • city /ˈsɪ.ti/ 都市

※無声音。舌先を歯茎の裏につけて息を出す「トッ」の音。

/t/を含む単語の発音

/d/

  • dog /dɔːɡ/ 犬
  • day /deɪ/ 日
  • door /dɔːr/ ドア
  • red /rɛd/ 赤
  • down /daʊn/ 下

※有声音。舌先を歯茎の裏につけて声を出す「ドッ」の音。

/d/を含む単語の発音

/k/ と /ɡ/ の違い

ぜすと君
「coat」と「goat」って、最初の音だけ違うんだね?
るなちゃん
そうなの!/k/ は無声音で息だけの「クッ」、/ɡ/ は有声音で声を伴う「グッ」になるよ。

/k/

  • cat /kæt/ 猫
  • key /kiː/ 鍵
  • cold /koʊld/ 寒い
  • cake /keɪk/ ケーキ
  • school /skuːl/ 学校

※無声音。舌の奥を上あごの軟口蓋につけて、息だけで「クッ」と出す音。

/k/を含む単語の発音

/ɡ/

  • go /ɡoʊ/ 行く
  • game /ɡeɪm/ ゲーム
  • green /ɡriːn/ 緑
  • good /ɡʊd/ 良い
  • bag /bæɡ/ バッグ

※有声音。舌の奥を上あごにつけて、声を伴って「グッ」と出す音。

/ɡ/を含む単語の発音

/f/ と /v/ の違い

ぜすと君
「fan」と「van」って、FとVの違いで意味が変わるんだね!
るなちゃん
その通り!/f/ は無声音で息だけを出す「フッ」、/v/ は有声音で声を出しながら「ヴッ」と発音するの。

/f/

  • fish /fɪʃ/ 魚
  • fan /fæn/ 扇風機
  • coffee /ˈkɔfi/ コーヒー
  • fine /faɪn/ 良い
  • fun /fʌn/ 楽しい

※無声音。上の歯を下唇に軽く当てて、息だけを出す「フッ」。

/f/を含む単語の発音

/v/

  • van /væn/ ワゴン車
  • very /ˈvɛr.i/ とても
  • voice /vɔɪs/ 声
  • visit /ˈvɪz.ɪt/ 訪れる
  • vegetable /ˈvedʒ.tə.bəl/ 野菜

※有声音。/f/ と同じ口の形で、声を震わせて「ヴッ」と出す。

/v/を含む単語の発音

/θ/ と /ð/ の違い

ぜすと君
「think」と「this」って、どっちも“th”で書くのに発音が違うんだね!?
るなちゃん
そうなの!/θ/ は無声音で「ス」に近い「スィッ」、/ð/ は有声音で「ズ」に近い「ズゥ」って感じなのよ。
おりばー先生
はい。/θ/ は舌先を歯の間に軽く出して息だけを出す音。/ð/ は同じ位置で声を震わせる音です。日本人が特に苦手とする音のひとつです。

/θ/

  • think /θɪŋk/ 考える
  • thank /θæŋk/ 感謝する
  • thin /θɪn/ 細い
  • bath /bæθ/ 風呂
  • math /mæθ/ 数学

※無声音。舌先を歯の間に軽く出して、息だけを出す。

/θ/を含む単語の発音

/ð/

  • this /ðɪs/ これ
  • that /ðæt/ あれ
  • mother /ˈmʌð.ɚ/ 母
  • father /ˈfɑː.ðɚ/ 父
  • brother /ˈbrʌð.ɚ/ 兄弟

※有声音。舌先を歯の間に出して声を震わせる。

/ð/を含む単語の発音

/s/ と /z/ の違い

ぜすと君
「sip」と「zip」って、最初の音だけで意味が変わるんだね!
るなちゃん
そうよ!/s/ は無声音で「スッ」、/z/ は有声音で「ズッ」って感じになるの。
おりばー先生
はい、/s/ は息だけで出す摩擦音、/z/ は同じ舌の位置で声を出す音です。日本語の「ス」と「ズ」に近いですが、もっとはっきり区別します。

/s/

  • sun /sʌn/ 太陽
  • sit /sɪt/ 座る
  • see /siː/ 見る
  • class /klæs/ 授業
  • song /sɔːŋ/ 歌

※無声音。舌先を歯の近くに置いて、息だけを出す「スッ」。

/s/を含む単語の発音

/z/

  • zoo /zuː/ 動物園
  • zip /zɪp/ ジッパー
  • zero /ˈzɪə.roʊ/ 0
  • music /ˈmjuː.zɪk/ 音楽
  • nose /noʊz/ 鼻

※有声音。/s/ と同じ舌の位置で、声を出して「ズッ」と発音。

/z/を含む単語の発音

/ʃ/ と /ʒ/ の違い

ぜすと君
「she」と「genre」の「ジュ」って、似てるけど違う音だよね?
るなちゃん
そうそう!/ʃ/ は無声音で「シュー」、/ʒ/ は有声音で「ジュ」と声が入る音なの。
おりばー先生
はい。/ʃ/ は息だけで出す「シュー」、/ʒ/ は声を伴った「ジュ」の音です。/ʒ/ はフランス語由来の単語でよく見られます。

/ʃ/

  • she /ʃiː/ 彼女
  • shop /ʃɑːp/ 店
  • fish /fɪʃ/ 魚
  • short /ʃɔːrt/ 短い
  • dish /dɪʃ/ 皿

※無声音。「シュー」と息を出す音。舌を少し後ろに引く。

/ʃ/を含む単語の発音

/ʒ/

  • measure /ˈmɛʒ.ɚ/ 測る
  • genre /ˈʒɑːn.rə/ ジャンル
  • vision /ˈvɪʒ.ən/ 視覚
  • usual /ˈjuː.ʒu.əl/ 普通の
  • beige /beɪʒ/ ベージュ

※有声音。「ジュ」と声を伴って発音。英語ではフランス語由来の単語で多い。

/ʒ/を含む単語の発音

/h/ の発音

ぜすと君
「hat」の最初の音って、ただの息みたいに聞こえるけど…?
るなちゃん
いいところに気づいたね!/h/ は声を出さずに息だけを使う音なの。日本語にはない音だから、ちょっと意識して出すといいよ。
おりばー先生
はい、その通りです。/h/ は母音の前で息を軽く吐き出す音です。強く発音せず、軽く「ハッ」と添えるように出します。

/h/

  • hat /hæt/ 帽子
  • home /hoʊm/ 家
  • happy /ˈhæp.i/ 幸せな
  • help /hɛlp/ 助ける
  • history /ˈhɪs.tɚ.i/ 歴史

※声を出さずに息だけを吐く音。日本語にはないため意識的に練習が必要。

/h/を含む単語の発音

/tʃ/ と /dʒ/ の違い

ぜすと君
「chip」と「jip」って、すごく似てるけど違う音だね?
るなちゃん
そうそう!/tʃ/ は「チッ」、/dʒ/ は声を伴う「ジッ」って感じなんだよ。
おりばー先生
はい。/tʃ/ は「t」と「ʃ」を合わせた無声音、/dʒ/ は「d」と「ʒ」を合わせた有声音です。日本語の「チ」「ジ」に近いですが、もっとはっきりした音になります。

/tʃ/

  • chip /tʃɪp/ チップ
  • chair /tʃɛr/ 椅子
  • cheap /tʃiːp/ 安い
  • watch /wɑːtʃ/ 見る
  • teacher /ˈtiː.tʃɚ/ 先生

※無声音。「チッ」っと息を強く出す。

/tʃ/を含む単語の発音

/dʒ/

  • job /dʒɑːb/ 仕事
  • juice /dʒuːs/ ジュース
  • jungle /ˈdʒʌŋ.ɡəl/ ジャングル
  • bridge /brɪdʒ/ 橋
  • January /ˈdʒæn.juˌɛr.i/ 1月

※有声音。「ジッ」っと声を伴って発音する。

/dʒ/を含む単語の発音

/m/・/n/・/ŋ/ の違い

ぜすと君
「man」と「nap」と「sing」って、鼻から出る音が違うのかな?
るなちゃん
そうなの!/m/ は唇を閉じて出す鼻音、/n/ は舌先を上の歯茎につけて出す鼻音、/ŋ/ は舌の奥を上あごの奥に当てて出す鼻音なんだよ。
おりばー先生
はい、3つとも「鼻音」と呼ばれます。口を閉じて鼻に響かせるのが共通点ですが、閉じる場所(唇・舌先・舌奥)で音が変わります。

/m/

  • man /mæn/ 男
  • milk /mɪlk/ 牛乳
  • make /meɪk/ 作る
  • home /hoʊm/ 家
  • summer /ˈsʌm.ɚ/ 夏

※唇を閉じて鼻に響かせる「ムッ」。日本語の「マ行」に近い。

/m/を含む単語の発音

/n/

  • no /noʊ/ いいえ
  • name /neɪm/ 名前
  • ten /tɛn/ 10
  • nice /naɪs/ 良い
  • green /ɡriːn/ 緑

※舌先を歯茎の裏につけて鼻に響かせる「ヌッ」。日本語の「ナ行」に近い。

/n/を含む単語の発音

/ŋ/

  • sing /sɪŋ/ 歌う
  • song /sɔːŋ/ 歌
  • long /lɔːŋ/ 長い
  • king /kɪŋ/ 王
  • bring /brɪŋ/ 持ってくる

※舌の奥を上あごにつけて鼻に響かせる「ング」。日本語には単独ではない音。

/ŋ/を含む単語の発音

/l/ と /r/ の違い

ぜすと君
「light」と「right」って、すごく似てるけど全然違う意味になるんだね!
るなちゃん
そうなの!/l/ は舌先を歯茎につけて「ルッ」、/r/ は舌を丸めて「アール」っぽくする音なんだよ。
おりばー先生
はい。/l/ は日本語の「ラ行」に近いですがもっと舌を歯茎につけます。/r/ は日本語にない音で、舌を奥で丸めて前に触れないように発音します。学習者が特に混同しやすいペアですね。

/l/

  • light /laɪt/ 光
  • look /lʊk/ 見る
  • love /lʌv/ 愛
  • blue /bluː/ 青
  • lemon /ˈlem.ən/ レモン

※舌先を歯茎につけて息を流す「ルッ」。日本語の「ラ行」よりも舌の位置をしっかりつける。

/l/を含む単語の発音

/r/

  • red /rɛd/ 赤
  • right /raɪt/ 正しい
  • read /riːd/ 読む
  • river /ˈrɪv.ɚ/ 川
  • car /kɑːr/ 車

※舌を奥で軽く丸めて、前に触れないように「アール」と響かせる。日本語にはない音。

/r/を含む単語の発音

/w/ と /j/ の違い

ぜすと君
「win」と「yes」って、最初の音が母音みたいに聞こえるね?
るなちゃん
そうなの!/w/ と /j/ は「半母音」って呼ばれてて、母音と子音の中間みたいな音なの。
おりばー先生
はい。/w/ は唇を丸めて「ウ」に近い音、/j/ は「イ」に近い音を短く滑らかに発音します。英語の自然な流れを作る大事な音です。

/w/

  • win /wɪn/ 勝つ
  • water /ˈwɑː.tɚ/ 水
  • week /wiːk/ 週
  • white /waɪt/ 白い
  • window /ˈwɪn.doʊ/ 窓

※唇を丸めて「ウ」と発音しながら母音へ移動する。

/w/を含む単語の発音

/j/

  • yes /jɛs/ はい
  • yellow /ˈjɛl.oʊ/ 黄色
  • you /juː/ あなた
  • yesterday /ˈjɛs.tɚ.deɪ/ 昨日
  • young /jʌŋ/ 若い

※「イ」に近い音を短く滑らかに出す。日本語の「ヤ行」に近い。

/j/を含む単語の発音

補足記号(Stress・Length・Glottal stop)

アメリカ英語の発音を正しく読むためには、母音や子音だけでなく、強弱や音の長さを示す「補足記号」も重要です。ここでは覚えておくと便利な5つを紹介します。

ˈ (主強勢)

  • about /əˈbaʊt/ ~について
  • before /bɪˈfɔːr/ ~の前に

※単語の中で最も強く発音する位置を示す。音の高さや強さがはっきりする。

ˌ (副強勢)

  • application /ˌæp.lɪˈkeɪ.ʃən/ 申し込み
  • information /ˌɪn.fɚˈmeɪ.ʃən/ 情報

※主強勢より弱いが、弱母音よりは強めに読む位置を示す。

ː (長さ記号)

  • sheep /ʃiːp/ 羊
  • food /fuːd/ 食べ物

※母音を長く伸ばすことを示す。短母音との違いに注意。

̆ (短母音の印:ブレーヴ)

  • it /ɪt/ それ
  • cup /kʌp/ コップ

※母音が短く発音されることを示す。学習書では補助的に使われる。

/ʔ/ (声門閉鎖音:Glottal stop)

  • bottle → boʔle (t が省略され声門閉鎖音に)
  • uh-oh /ʔʌʔoʊ/ (「あっ!」の驚きの音)

※息を一瞬止める音。標準の41音には含まれないが、アメリカ英語ではカジュアルな場面でよく出る。

発音記号の確認問題

ここでは、アメリカ英語の発音記号について10問のクイズを用意しました。似ている音を聞き分けたり、記号の意味を理解しているかをチェックしましょう!

Q1. 「羊」を表す正しい発音記号はどれ?

  • 1. /ʃɪp/
  • 2. /ʃep/
  • 3. /ʃip/
  • 4. /ʃʌp/
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q2. 「cat」の母音を正しく表すのは?

  • 1. /ʌ/
  • 2. /æ/
  • 3. /ɑː/
  • 4. /ɛ/

Q3. 「boy」の母音はどれ?

  • 1. /aʊ/
  • 2. /oʊ/
  • 3. /uː/
  • 4. /ɔɪ/

Q4. 「think」に使われる子音はどれ?

  • 1. /θ/
  • 2. /ð/
  • 3. /s/
  • 4. /z/

Q5. 「she」の最初の子音を表すのは?

  • 1. /s/
  • 2. /ʃ/
  • 3. /ʒ/
  • 4. /ʧ/

Q6. 「light」と「right」を区別する発音記号の組み合わせは?

  • 1. /p/ と /b/
  • 2. /t/ と /d/
  • 3. /l/ と /r/
  • 4. /s/ と /z/
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q7. 発音記号 ˈ が示すのは何?

  • 1. 主強勢
  • 2. 副強勢
  • 3. 長母音
  • 4. 声門閉鎖音

Q8. 「bottle」をカジュアルに発音したときの /ʔ/ は何を表す?

  • 1. 主強勢
  • 2. 声門閉鎖音
  • 3. 副強勢
  • 4. 長母音

Q9. 「very」の最初の音を表すのは?

  • 1. /f/
  • 2. /θ/
  • 3. /s/
  • 4. /v/

Q10. 「food」の母音を正しく表すのは?

  • 1. /ʊ/
  • 2. /uː/
  • 3. /oʊ/
  • 4. /ʌ/

発音記号のまとめ

おりばー先生
この記事では、アメリカ英語で使われる41の基本音と補足記号を体系的に学んできました。ポイントを整理しておきましょう。
  • 母音は12種類あり、似た音をペアで聞き分けると効果的
  • 二重母音は5種類で、母音が2つ滑らかにつながる音
  • 子音は24種類、無声音と有声音のペアを意識すると区別しやすい
  • 補足記号(ˈ, ˌ, ː, ̆, ʔ)は強勢や長さ、特殊な音を理解するカギ
  • 音声と一緒に学ぶと記憶に定着しやすい
ぜすと君
わぁ~!全部まとまってると安心だね。これなら毎日ちょっとずつ練習できそう!
るなちゃん
うん、まずは自分がよく間違える音から練習すると効果的だよ♪
ぴこり
発音ゲームみたいに、ペアで聞き分けて練習するの楽しそう~!
おりばー先生
ええ、その調子で「耳」と「口」を鍛えていけば、発音もリスニングも自然と上達しますよ。
ぜすと君
よーし!ぼくも発音マスター目指してがんばるぞー!

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この記事で紹介した「英語の発音記号一覧(アメリカ英語41音素)」を1枚のPDFにまとめました。印刷して学習カードにしたり、スマホやPCに保存して復習にご活用ください。

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