日本語の道にはいろいろな種類があります。車が通る道路、人が歩く小道、方向としての道、町の中の通りなど、場面ごとに少しずつ意味が変わります。英語でもその違いに合わせて単語を使い分けます。ここでは道を表す代表的な四つの英語をやさしく解説します。
- road / roʊd / 車が通る道路
- path / pæθ / 人が歩く小道
- way / weɪ / 進む道、方向、経路
- street / striːt / 町の通り
これらはどれも道と訳せますが、使われる場面は大きく異なります。違いが分かると英語がとても自然になります。
roadの意味、使い方は?
roadは車が通る舗装された道路を表します。町の中の道路、幹線道路、広い通りなど、車が中心に使う道というイメージです。人も歩けますが、あくまで車の走る道路という意味が強い言葉です。目的地まで続く広い道を説明したい時にもよく使います。
- 複数形:roads / roʊdz/
roadを使った例文
This road goes to the city center.
この道路は市の中心へ続いています。
※車が通る広い道路という意味です。
Be careful when you cross the road.
道路を渡る時は気をつけてね。
※cross the roadは道路を横断するという表現です。
The road was closed because of the accident.
事故のためその道路は通行止めでした。
※交通に関する説明によく使われます。
We live on a quiet road.
私たちは静かな道路沿いに住んでいます。
※静かな住宅街の道路を表します。
They built a new road last year.
彼らは去年新しい道路を作りました。
※道路が建設される様子を表します。
Cars were lined up along the road.
車が道路に沿って並んでいました。
※along the roadで道路に沿ってという意味です。
The road was very busy this morning.
今朝その道路はとても混んでいました。
※busy roadは交通量の多い道路です。
The school is across the road.
学校は道路の向こう側にあります。
※場所を説明する時の定番の表現です。
roadは車が中心の道路を表します。交通量、場所、建設など道路そのものの話をしたい時に使う単語です。
pathの意味、使い方は?
pathは人が歩くための細い道を表します。森の中の小道、庭の通り道、舗装されていない自然の道など、静かで細い道というイメージです。車は通らず、人が歩く姿が思い浮かぶ優しい雰囲気があります。自然や庭などの小さな道にぴったりの単語です。
- 複数形:paths / pæθs/
pathを使った例文
We walked along a narrow path in the woods.
私たちは森の中の細い小道を歩きました。
※自然の中の小道にとてもよく使われます。
A path leads to the river.
小道が川へ続いています。
※自然の風景でよく登場します。
She followed a garden path to the house.
彼女は庭の小道を通って家へ行きました。
※庭の中の歩く道を示します。
The path was covered with snow.
小道は雪でおおわれていました。
※自然の中の道を描写する時に便利です。
A stone path runs behind the building.
建物の裏に石の小道があります。
※歩くことが目的の道です。
We took the mountain path to the top.
私たちは山道を通って頂上へ行きました。
※山の細い道を表す時に使います。
The path is safe even at night.
その小道は夜でも安全です。
※歩行者が使う細い道という意味が強いです。
A path runs through the park.
公園の中を小道が通っています。
※公園の散策路を表します。
pathは人が歩くための細い道を表します。自然の中の小道や庭の通路など、静かで細い道を説明するのにぴったりです。
wayの意味、使い方は?
wayは進む方向、行き方、経路としての道を表す単語です。物としての道路というより、どちらへ進めばよいかという意味合いが強く、目的地への道順を説明する場面でとてもよく使われます。抽象的な道を表すこともでき、使える範囲が広い便利な単語です。
- 複数形:ways / weɪz/
wayを使った例文
This is the way to the station.
これは駅へ行く道です。
※駅へ向かう経路という意味です。
We are on the right way.
私たちは正しい道順にいます。
※方向としての道です。
Show me the way, please.
道を教えてください。
※行き方をたずねる表現です。
This way leads to the park.
この道は公園へ続いています。
※方向を示す案内の言い方です。
He lost his way in the forest.
彼は森で道に迷いました。
※迷うという抽象的な道の使い方です。
Is this the right way to the museum?
ここは博物館へ行く正しい道ですか。
※道順を確認する場面で使われます。
We found a shorter way home.
私たちは家へ帰る近道を見つけました。
※複数の経路の中から選ぶ意味です。
This way, please.
こちらへどうぞ。
※方向を示す丁寧な案内表現です。
wayは進む方向や道順を表す言葉です。道路の形よりも、どちらへ進むのかという意味を表したい時に使う単語です。
streetの意味、使い方は?
streetは町の中にある通りを表す単語です。建物が並んでいて、店や家があるようなにぎやかな通りを指します。歩道があったり、交通があったりと、人や車が使う町の通りというイメージです。住所を書く時にもstreetを使います。
- 複数形:streets / striːts/
streetを使った例文
This street is very busy.
この通りはとてもにぎやかです。
※店や人が多い町の通りを表します。
Our school is on Maple Street.
私たちの学校はメープル通りにあります。
※住所で使うstreetの代表的な使い方です。
The streets are full of people.
通りは人でいっぱいです。
※町の通りの様子を表します。
We walked down the street together.
私たちはいっしょに通りを歩きました。
※walk downで通りを歩くという意味になります。
There are many shops along this street.
この通りにはたくさんの店があります。
※店が並ぶ町の通りを示します。
Turn left at the next street.
次の通りで左に曲がってください。
※道案内でよく使う表現です。
The street lights are very bright.
街灯がとても明るいです。
※streetを中心とした町の景色を表します。
Children are playing on the street.
子どもたちが通りで遊んでいます。
※町の通りとしての意味でstreetが使われます。
streetは町の中の通りを指す言葉です。建物や店が並ぶにぎやかな場所を説明する時にぴったりです。
roadは車が通る広い道路、pathは人が歩く細い小道、wayは進む方向や道順、streetは町の中の通りを表します。同じ道でも意味が大きく変わるため、場面に合わせて使い分けることで英語がとても自然になります。


