英語で「まだ」を表す言葉には、still、yet、evenがあります。これらは似た意味を持つ場合もありますが、使い方やニュアンスに違いがあります。それぞれの意味や用法を詳しく解説します。
- still / stɪl / まだ、依然として
- yet / jet / まだ(否定文)、もう(疑問文)
- even / ˈiː.vən / まだ(強調)、~さえ
これらは時間や進行状況、強調を表現するのに役立つ言葉です。それぞれの使い分けを学んでみましょう。
stillの意味、使い方は?
stillは、「まだ」「依然として」という意味で、現在まで続いている状態を表します。肯定文では「継続」、疑問文では「まだ続いているか」を尋ねるニュアンスになります。否定文でも「まだ~でない」という継続した未完了を表現します。たとえば、I still love this song.(私はまだこの歌が好きです)のように使います。
stillを使った例文
I still haven’t finished my homework.
私はまだ宿題を終えていません。
※「still」で未完了の状態が続いていることを強調しています。
She is still waiting for the bus.
彼女はまだバスを待っています。
※「still」で待ち続けていることを表現しています。
Are you still working on your project?
まだプロジェクトに取り組んでいるのですか。
※「still」で取り組みが続いているかを尋ねています。
The flowers are still blooming in the garden.
花はまだ庭で咲いています。
※「still」で咲き続けている状態を示しています。
He still hasn’t replied to my email.
彼はまだ私のメールに返信していません。
※「still」で返信がない状態の継続を表しています。
The movie is still popular among fans.
その映画はファンの間でまだ人気があります。
※「still」で人気が続いていることを示しています。
Do you still want to join us for dinner?
まだ私たちと夕食を一緒に食べたいですか。
※「still」で意向が続いているかどうかを確認しています。
I still don’t understand the question.
私はまだその質問が理解できません。
※「still」で理解できない状態の継続を示しています。
stillは、ある状態や行動が現在も続いていることを伝えるのに適しています。肯定文、否定文、疑問文のどれでも使いやすい便利な表現です。
yetの意味、使い方は?
yetは、「まだ」という意味で否定文で使われる場合と、「もう」という意味で疑問文で使われる場合があります。否定文では「未完了」、疑問文では「完了しているかどうか」を確認するニュアンスです。たとえば、I haven’t decided yet.(私はまだ決めていません)やHave you finished yet?(もう終わりましたか)のように使います。
yetを使った例文
I haven’t cleaned my room yet.
私はまだ部屋を掃除していません。
※「yet」で未完了の状態を表現しています。
Has she called you back yet?
彼女はもうあなたに電話をかけ直しましたか。
※「yet」で連絡の有無を尋ねています。
They haven’t arrived at the party yet.
彼らはまだパーティーに到着していません。
※「yet」で到着が未完了であることを示しています。
Have you decided on a restaurant yet?
もうレストランを決めましたか。
※「yet」で決定があるかどうかを尋ねています。
We haven’t booked our tickets yet.
私たちはまだチケットを予約していません。
※「yet」で予約が未完了であることを表しています。
Has the movie started yet?
もう映画は始まりましたか。
※「yet」で映画の開始があったかどうかを確認しています。
I haven’t read that book yet.
私はまだその本を読んでいません。
※「yet」で読書の未完了を表現しています。
Has he finished his assignment yet?
彼はもう課題を終えましたか。
※「yet」で課題の完了を確認しています。
yetは、否定文では「まだ~でない」という未完了、疑問文では「もう~したか」を確認する表現です。進行中の状況や完了のタイミングを示す際に役立ちます。
evenの意味、使い方は?
evenは、「まだ」を強調する意味で使われることがあり、意外性や驚きを含む場合もあります。また、~さえ、という意味でも使われます。「まだ」の意味で使う場合、通常のstillやyetよりも強い感情を込めた表現になります。たとえば、It’s even harder than I thought.(それは私が思ったよりもさらに難しい)などのように使います。
evenを使った例文
He didn’t even try to solve the problem.
彼はその問題を解決しようとさえしませんでした。
※「even」で試みさえしなかったことを強調しています。
The weather is even colder than yesterday.
天気は昨日よりさらに寒いです。
※「even」で寒さが予想以上であることを示しています。
She hasn’t even started her homework yet.
彼女はまだ宿題を始めてもいません。
※「even」で始めていないことを強調しています。
It’s so late, and he’s even still working.
もうとても遅いのに、彼はまださらに働いています。
※「even」で遅い時間にもかかわらず働いていることを強調しています。
This project is even more complicated than the last one.
このプロジェクトは前回のものよりさらに複雑です。
※「even」で複雑さが増していることを表現しています。
She didn’t even say goodbye before leaving.
彼女は去る前にさよならさえ言いませんでした。
※「even」で言葉をかけなかった驚きを示しています。
The results are even better than we expected.
結果は私たちが期待していたよりもさらに良いです。
※「even」で結果の良さを予想以上に強調しています。
He’s even considering changing his career path.
彼はキャリアを変えることさえ検討しています。
※「even」で意外な選択肢を検討していることを強調しています。
evenは、状況の意外性や強調を表す際に使われます。「まだ」や「さらに」という意味で使う場合、感情や驚きを伴う場面で特に有効な表現です。
still、yet、evenは、「まだ」を意味する表現として使えますが、それぞれのニュアンスが異なります。stillは継続、yetは未完了や確認、evenは強調や意外性を表します。文脈や感情に応じて使い分けることで、より豊かな表現が可能です。