関係代名詞を省略できる場合|目的格でも省略できない場合も解説

ぜすと君が本屋で新しい本を取り出し、るなちゃんとぴこりが喜んでいる場面。The book (which) I bought is new.
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ぜすと君と学ぶ!関係代名詞を省略できる場合

ぜすと君
あれ?なんかここ、通り道がすごくスッキリしてるね!看板には「省略の道」って書いてあるよ。
るなちゃん
それは関係代名詞を「省略」できる道なんだよ。関係代名詞がなくても文が成り立つときがあるんだ。
ぜすと君
えっ!?関係代名詞って必ず書かなきゃいけないんじゃないの?
るなちゃん
実はそうでもないの。特に目的格の関係代名詞は、しばしば省略されるの。
ぴこり
へぇ〜!じゃあ「透明マントの関係代名詞」みたいに、見えなくなっても意味が通じるってことだね!?
るなちゃん
その通り!例えば “The book (which) I bought is new.” の “which” は省略できるよ。
ぜすと君
なるほど〜!書いてもOK、消してもOKってことなんだ!
ぴこり
わぁ〜!それなら文章がもっとスッキリ書けるね!
おりばー先生
次のステップでは、省略できる場合とできない場合を整理して、例文を確認していきましょう。
ぜすと君
よーし!透明マントの関係代名詞をマスターするぞ!

文法解説:関係代名詞を省略できる場合

ぜすと君
関係代名詞って、どんなときに省略できるの?
るなちゃん
基本ルールはこれだよ。
主格(who / which / that)=省略できない
目的格(whom / which / that)=省略できることが多い
おりばー先生
つまり、関係代名詞が「主語の役割」をしているときは消せませんが、「目的語の役割」のときは消せることが多い、ということですね。

目的格でも関係代名詞を省略できない場合もある

  • 非制限用法では省略できない。
    例:My father, who I respect, is kind.
    (×My father, I respect, is kind.)
  • 前置詞が関係代名詞の前に出ているときは省略できない。
    例:The person to whom I spoke was kind.
    (×The person to I spoke)
  • 形式ばった文・文語的表現では省略しないことが多い。

例文で確認:関係代名詞を省略できる場合

The book (which) I bought is new.
私が買った本は新しいです。
※whichは目的語なので省略可。

The man (whom) I met yesterday is kind.
昨日会った男性は優しいです。
※whomは目的語なので省略可。

The car (that) she drives is fast.
彼女が運転する車は速いです。
※thatは目的語なので省略可。

This is the song (which) I like.
これは私が好きな歌です。
※whichは目的語なので省略可。

The person (who) I saw was Tom.
私が見た人はトムでした。
※who=whom。目的語なので省略可。

The movie (that) we watched was funny.
私たちが見た映画は面白かったです。
※thatは目的語なので省略可。

The teacher (whom) they respect is strict.
彼らが尊敬する先生は厳しいです。
※whomは目的語なので省略可。

The game (that) we played yesterday was exciting.
昨日私たちが遊んだゲームはワクワクした。
※thatは目的語なので省略可。

The girl (who) I talked to was friendly.
私が話しかけた女の子は親しみやすかったです。
※who=whom。目的語なので省略可。

The house (which) we visited is very old.
私たちが訪れた家はとても古いです。
※whichは目的語なので省略可。

覚えておきたい単語

  • respect /rɪˈspekt/ 尊敬する
  • strict /strɪkt/ 厳しい
  • exciting /ɪkˈsaɪ.t̬ɪŋ/ わくわくさせる
  • friendly /ˈfrend.li/ 親しみやすい
  • visit /ˈvɪz.ɪt/ 訪れる

関係代名詞を省略できない場合

ぜすと君
関係代名詞って省略できるときとできないときがあるんだよね。じゃあ、省略できないのはどんなとき?
るなちゃん
大きく分けて2つ!
1. 関係代名詞が主語のとき
2. 目的格でも特別な場合(非制限用法/前置詞+関係代名詞/文語的な場面)

例文で確認:関係代名詞を省略できない場合

The boy who runs fast is my brother.
速く走る少年は私の弟です。
※「who」が主語なので省略できない。

The dog which is barking is mine.
吠えている犬は私のです。
※「which」が主語なので省略できない。

The girl that sings well is my friend.
歌が上手な女の子は私の友達です。
※「that」が主語なので省略できない。

My father, who I respect, is kind.
私の父は、私が尊敬する人ですが、優しいです。
※非制限用法(カンマあり)なので省略できない。

This book, which I bought yesterday, is very interesting.
この本は昨日買ったものですが、とても面白いです。
※非制限用法(カンマあり)なので省略できない。

My friend, whom I met in Paris, is visiting me next week.
パリで会った友人が、来週私を訪ねてきます。
※非制限用法(カンマあり)なので省略できない。

The person to whom I spoke was very kind.
私が話しかけた人はとても親切でした。
※前置詞が関係代名詞の前に出ているので省略できない。

The room in which we stayed was very comfortable.
私たちが泊まった部屋はとても快適でした。
※前置詞が関係代名詞の前に出ているので省略できない。

This is the book which I referred to in my speech.
これは私がスピーチで言及した本です。
※文語的・形式ばった表現では省略しないのが普通。

It is a topic which we shall discuss in detail later.
それは私たちが後で詳しく議論する話題です。
※文語的・形式ばった表現では省略しないのが普通。

覚えておきたい単語

  • respect /rɪˈspekt/ 尊敬する
  • refer to /rɪˈfɜːr tuː/ 言及する
  • discuss /dɪˈskʌs/ 議論する
  • comfortable /ˈkʌm.fɚ.tə.bəl/ 快適な
  • speech /spiːtʃ/ スピーチ、演説
  • whom /huːm/ (関係代名詞)〜を(目的格)
  • in detail /ɪn ˈdiː.teɪl/ 詳しく
ぴこり
わぁ〜!省略できると文章がスッキリして読みやすいね!
おりばー先生
そうですね。ただし、省略できるのは目的格だけ。主格は絶対に残しておきましょう。

関係代名詞の省略 確認問題

関係代名詞の省略ルールをクイズで確認しましょう。主語は省略不可、目的格は省略できることが多い、例外(非制限用法/前置詞前置/文語的表現)にも注意してね!

Q1. The book (that) I bought yesterday is interesting.
昨日私が買った本は面白いです。

  • 1. 省略できる
  • 2. 省略できない

Q2. The boy (who) runs fast is my brother.
速く走る少年は私の弟です。

  • 1. 省略できる
  • 2. 省略できない

Q3. The man (whom) I met yesterday is kind.
昨日会った男性は優しいです。

  • 1. 省略できる
  • 2. 省略できない

Q4. This book, (which) I bought yesterday, is very interesting.
この本は昨日買ったものですが、とても面白いです。

  • 1. 省略できる
  • 2. 省略できない

Q5. The person to (whom) I spoke was very kind.
私が話しかけた人はとても親切でした。

  • 1. 省略できる
  • 2. 省略できない

Q6. The car (that) she drives is fast.
彼女が運転する車は速いです。

  • 1. 省略できる
  • 2. 省略できない

Q7. The girl (that) sings well is my friend.
歌が上手な女の子は私の友達です。

  • 1. 省略できる
  • 2. 省略できない

Q8. The movie (that) we watched yesterday was funny.
私たちが昨日見た映画は面白かったです。

  • 1. 省略できる
  • 2. 省略できない

Q9. This is the book (which) I referred to in my speech.
これは私がスピーチで言及した本です。

  • 1. 省略できる
  • 2. 省略しないことが多い

Q10. The house (which) we visited is very old.
私たちが訪れた家はとても古いです。

  • 1. 省略できる
  • 2. 省略できない

関係代名詞の省略 まとめ

おりばー先生
今回学んだのは「関係代名詞を省略できる場合とできない場合」でしたね。整理してみましょう。
  • 主語の関係代名詞 → 省略できない(who / which / that が主語になる場合)
  • 目的格の関係代名詞 → 省略できることが多い(whom / which / that)
  • 非制限用法 → 省略できない(カンマありは必ず残す)
  • 前置詞+関係代名詞 → 省略できない(to whom / in which など)
  • 文語的・形式ばった表現 → 省略せず残すのが普通
るなちゃん
つまり、「目的格は消せることが多い」って覚えておいて、例外(非制限用法・前置詞前置・文語的)では注意すればOKだね。
ぴこり
うんうん!表やクイズで見たらすごくスッキリわかったよ!
ぜすと君
なるほど〜!これで僕も「透明マントの関係代名詞」をバッチリ使いこなせそう!
おりばー先生
その調子です。大切なのは「主語は省略不可」「目的格は省略可が多い」「例外は要注意」という3ステップで整理することですね。
ぜすと君
やった〜!これで英文がもっとスッキリ書けるようになるぞ!また練習したいな!
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