受動態のSVOOを徹底解説|二重目的語文を受け身に変える方法

るなちゃんが手に持った写真をぜすと君に見せている。I was shown a picture by her.
  • URLをコピーしました!
目次

ぜすと君と学ぶ!SVOO文の受動態

ぜすと君
るなちゃん、受動態って目的語が1つのときは分かるんだけど、2つあるときはどうするの?
るなちゃん
それはいい質問だね!「SVOO文」っていう形があって、動詞のあとに2つの目的語(人と物)がくるんだよ。
ぜすと君
あっ、「Tom gave me a book.」みたいなやつ?
るなちゃん
そうそう!この文を受動態にすると、実は2通りの作り方ができるんだよ。
①「人」を主語にする → I was given a book by Tom.
②「物」を主語にする → A book was given to me by Tom.
ぴこり
へえ〜!同じ内容でも、どっちを主語にするかでニュアンスが変わるんだね!
おりばー先生
はい。その通りです。英語では両方とも正しい受動態ですが、文脈によってどちらを主語にするか選ばれます。
ぜすと君
なるほど〜!確かに「もらった人」に焦点を当てたいときと、「もらった物」に焦点を当てたいときがあるね。
るなちゃん
そういうこと!今日はこの「二重目的語の受動態」をしっかりマスターしていこう♪
ぴこり
わくわく!主語が2パターンに変えられるなんて、ちょっとゲーム感あるね!
おりばー先生
では次に、SVOO文のルールと実際の例文を整理していきましょう。
ぜすと君
よーし!2種類の受動態、どっちも使えるようになるぞ!

文法解説:SVOO文の受動態

ぜすと君
SVOO文って、どうして2つの受動態ができるの?
るなちゃん
理由はシンプル!目的語が2つあるから、どちらを主語にしても文が成り立つんだよ。
おりばー先生
具体的に整理するとこうです。
能動態(SVOO) 受動態①(人を主語) 受動態②(物を主語)
Tom gave me a book.
トムは私に本をくれた
I was given a book by Tom.
私はトムに本を与えられた
A book was given to me by Tom.
本はトムから私に与えられた
るなちゃん
つまり「人」を主語にすれば to をつけずに表せるけど、「物」を主語にするときは to+人 が必要になるんだよ♪

例文で確認:SVOO文の受動態

She showed me a picture.
→ I was shown a picture by her./A picture was shown to me by her.
彼女は私に写真を見せた
→私は彼女によって写真を見せられた/写真は彼女によって私に見せられた。
※このような「人に物を〜する」SVOO文では、「人」か「物」のどちらを主語にしても受動態が作れるのがポイント。

He told us a story.
→ We were told a story by him./A story was told to us by him.
彼は私たちに話をした
→私たちは彼によって話をされた/話は彼によって私たちにされた。
※tellもSVOO型の代表動詞で、「人(us)」または「物(a story)」を主語にする受動態が可能。

My father bought me a bike.
→ I was bought a bike by my father./A bike was bought for me by my father.
父は私に自転車を買ってくれた
→私は父によって自転車を買ってもらった/自転車は父によって私のために買われた。
※「buy」は「for型」のSVOO文を作る動詞で、「for+人」の形をとる受動態にも注意しよう。

She sent me a letter.
→ I was sent a letter by her./A letter was sent to me by her.
彼女は私に手紙を送った
→私は彼女によって手紙を送られた/手紙は彼女によって私に送られた。
※「send」は「to型」の代表的な動詞。toを使う受動態もよく出る。

They gave us some advice.
→ We were given some advice by them./Some advice was given to us by them.
彼らは私たちに助言をくれた
→私たちは彼らによって助言を与えられた/助言は彼らによって私たちに与えられた。
※「give」はSVOOの基本形として非常に頻繁に使われる動詞。2通りの受動態の使い分けを理解しよう。

She taught me English.
→ I was taught English by her./English was taught to me by her.
彼女は私に英語を教えた
→私は彼女によって英語を教えられた/英語は彼女によって私に教えられた。
※「teach」もSVOO型で使われる動詞で、教える対象が「人」でも「教科」でも主語になれる。

He showed us his new house.
→ We were shown his new house by him./His new house was shown to us by him.
彼は私たちに新しい家を見せた
→私たちは彼によって新しい家を見せられた/新しい家は彼によって私たちに見せられた。
※先ほどのshowのように、「見せる」「教える」などの動詞はSVOO型で受動態が2通り作れるのが特徴。

The teacher asked me a question.
→ I was asked a question by the teacher./A question was asked of me by the teacher.
先生は私に質問をした
→私は先生によって質問をされた/質問は先生によって私にされた。
※「ask」は「of+人」を使った受動態もあり、少し特殊な形になるが、SVOOの受動態パターンの一種。

She lent me her car.
→ I was lent her car by her./Her car was lent to me by her.
彼女は私に車を貸した
→私は彼女によって車を貸された/車は彼女によって私に貸された。
※「lend」も「to型」のSVOO文で、「人/物」どちらでも受動態にできる動詞。

He promised me a gift.
→ I was promised a gift by him./A gift was promised to me by him.
彼は私に贈り物を約束した
→私は彼によって贈り物を約束された/贈り物は彼によって私に約束された。
※「promise」はSVOO型でもよく使われるが、「人」を主語にした受動態が自然な場面が多い。

覚えておきたい単語

  • show /ʃoʊ/ 見せる → shown /ʃoʊn/ 見せられた
  • tell /tel/ 話す → told /toʊld/ 話された
  • buy /baɪ/ 買う → bought /bɔːt/ 買われた
  • send /send/ 送る → sent /sent/ 送られた
  • teach /tiːtʃ/ 教える → taught /tɔːt/ 教えられた
  • lend /lend/ 貸す → lent /lent/ 貸された
  • promise /ˈprɑːmɪs/ 約束する → promised /ˈprɑːmɪst/ 約束された
おりばー先生
SVOO文の受動態は「人を主語にする」「物を主語にする」の2パターンがあります。どちらも正しいですが、どちらを主語にするかで文の焦点が変わります。
ぜすと君
よし!両方のパターンを覚えたから、どっちも使いこなせそうだぞ!

SVOO文の受動態確認問題

「人を主語にする受動態」「物を主語にする受動態」の2パターンをしっかり確認しましょう。

Q1. Tom gave me a book.
→ I ______ a book by Tom.

  • 1. am gave
  • 2. was given
  • 3. were gave
  • 4. is given

Q2. Tom gave me a book.
→ A book ______ to me by Tom.

  • 1. is gave
  • 2. was gave
  • 3. was given
  • 4. were given

Q3. He told us a story. の「人を主語にする」受動態は?

  • 1. A story was told us by him.
  • 2. We are told a story by him.
  • 3. Us were told a story by him.
  • 4. We were told a story by him.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q4. He told us a story.
→ A story ______ to us by him.

  • 1. was told
  • 2. is told
  • 3. were told
  • 4. told

Q5. My father bought me a bike. の「人を主語にする」受動態は?

  • 1. A bike was bought to me by my father.
  • 2. I was bought a bike by my father.
  • 3. I am bought a bike by my father.
  • 4. I was buy a bike by my father.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q6. My father bought me a bike.
→ A bike was ______ for me by my father.

  • 1. buy
  • 2. buying
  • 3. buys
  • 4. bought

Q7. They gave us some advice. の「人を主語にする」受動態は?

  • 1. We were given some advice by them.
  • 2. We are given some advice by them.
  • 3. We given some advice by them.
  • 4. We was given some advice by them.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q8. They gave us some advice.
→ Some advice ______ to us by them.

  • 1. were given
  • 2. was given
  • 3. are given
  • 4. is given

Q9. She taught me English. の「人を主語にする」受動態は?

  • 1. English was taught me by her.
  • 2. I am taught English by her.
  • 3. I was taught English by her.
  • 4. I was teaching English by her.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q10. She taught me English.
→ English ______ to me by her.

  • 1. was taught
  • 2. were taught
  • 3. is taught
  • 4. taught

SVOO文の受動態まとめ

おりばー先生
二重目的語(SVOO)の受動態を振り返りましょう。ポイントは「人を主語にする」か「物を主語にする」かの選択にあります。
  • 基本: SVOO(例:Tom gave me a book.)は受動態が 2通り 作れる
  • 人を主語に: I was given a book (by Tom).(前置詞なしで名詞がそのまま続く)
  • 物を主語に: A book was given to me (by Tom).to 人 を補う)
  • for を使う動詞: buy, make, cook などは「物を主語」にすると for 人 を使う(例:A bike was bought for me.)
  • 情報の焦点: 「誰が・誰に」を目立たせたいなら〈人を主語〉/「何が」を目立たせたいなら〈物を主語〉
  • コアの型: 主語 + be(時制一致)+ 過去分詞 +(to/for 人)+(by 行為者)
るなちゃん
迷ったら「動詞が tofor を取りやすいか」を思い出して!〈物を主語〉にしたときの前置詞が決めやすくなるよ♪
おりばー先生
読み手の関心に合わせて主語を選ぶことが、英語の情報設計ではとても大切です。同じ事実でも焦点が変われば最適な文も変わります。
ぴこり
よーし!「I was given…」と「A … was given to me…」どっちも言えるようになった!
ぜすと君
次は「get+過去分詞」の受け身も身につけて、会話で自然に使える表現を増やそう!
  • URLをコピーしました!
目次