受動態のbyの使い方|使うとき・省略するときのルール

ぜすと君が「泥棒役」として袋を抱えて逃げようとするところを、るなちゃんが警察の帽子をかぶって「Stop!」と手を上げて立ちはだかる。The thief was caught by the police.
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ぜすと君と学ぶ!受動態の by の使い方

ぜすと君
るなちゃん、受動態の文っていつも “by 〜” がついてるの?ニュースとかだとついてないときも見るんだけど…。
るなちゃん
いい質問だね!実は “by” は必ずしも必要じゃないんだよ。誰がやったかが大事なときだけ使うんだ。
ぜすと君
えっ、じゃあ “The cake was eaten.” って言ったら「誰に?」って思わないの?
るなちゃん
状況によるんだよ。「ケーキは食べられました」って事実だけ伝えたいならそれでOK。犯人を強調したいときは “by Tom.” を足すの。
ぴこり
なるほど〜!強調したいときは “by”、どうでもいいときは省略!シンプル!
おりばー先生
その通りです。例えば「English is spoken all over the world.」では、誰が話しているかは重要ではないので by は不要です。
ぜすと君
へえ〜!確かに「世界中の人々に」なんてわざわざ言わなくてもいいよね。
るなちゃん
そうそう!だから「by を使うかどうか」は、情報の焦点が「行為者」か「行為の結果」かで決まるんだよ。
ぴこり
やった〜!これで「by あり/なし」を使い分けられるようになりそう!
おりばー先生
では次に、実際の文で「by を使う・使わない」の違いを確認していきましょう。
ぜすと君
よーし!今日もルールをしっかり覚えて使いこなすぞ!

文法解説:受動態の by の使い方

ぜすと君
by って、結局どういうときに必要なの?
るなちゃん
ポイントは「誰がやったのか」を言いたいかどうか!行為者を強調したいなら by を入れるし、どうでもいいときは省略するんだよ。
おりばー先生
整理するとこうです。
  • by を使う場合: 行為者を明示したいとき(例:The cake was eaten by Tom.)
  • by を省略する場合: 行為者が不明・一般的・重要でないとき(例:English is spoken all over the world.)
るなちゃん
つまり「誰がしたか」が情報として必要なら by、「される事実」が大事なら省略!って考えればいいんだね♪

例文で確認:by を使う場合

The cake was eaten by Tom.
そのケーキはトムに食べられた。
※「誰に?」を伝えたいので by を使う。

This picture was painted by Picasso.
この絵はピカソによって描かれた。
※作者を強調している。

The thief was caught by the police.
その泥棒は警察に捕まえられた。
※行為者が重要。

The novel was written by a famous author.
その小説は有名な作家によって書かれた。
※著者の情報が重要。

The song was sung by her.
その歌は彼女に歌われた。
※歌った人を強調。

例文で確認:by を省略する場合

English is spoken all over the world.
英語は世界中で話されている。
※「誰が」は重要ではない。

The room is cleaned every day.
その部屋は毎日掃除される。
※行為者は不明・重要でない。

The window was broken yesterday.
その窓は昨日壊された。
※犯人を言わなくても伝わる。

The project has been completed.
そのプロジェクトは完了した。
※誰がしたかは不明/重要でない。

The homework must be done today.
宿題は今日やられなければならない。
※「誰が」は重要でない。

覚えておきたい単語

  • paint /peɪnt/ 描く → painted /ˈpeɪntɪd/ 描かれた
  • catch /kætʃ/ 捕まえる → caught /kɔːt/ 捕まえられた
  • write /raɪt/ 書く → written /ˈrɪtn/ 書かれた
  • sing /sɪŋ/ 歌う → sung /sʌŋ/ 歌われた
  • complete /kəmˈpliːt/ 完了する → completed /kəmˈpliːtɪd/ 完了された
おりばー先生
「by を使うかどうか」は、行為者を伝える必要があるかどうかで決まります。ニュースや説明では省略が多いですが、小説や会話では by を入れて強調することもあります。
ぜすと君
なるほど!「by あり/なし」の感覚がつかめてきた!次は問題で確かめてみたいな!

受動態における by の使い方確認問題

by を使うとき・省略するときの違いを確認しましょう。4択問題と穴埋め問題が混ざっています。

Q1. This picture was painted ______ Picasso.
この絵はピカソによって描かれた。

  • 1. with
  • 2. from
  • 3. by
  • 4. of

Q2. 英語は世界中で話されている。

  • 1. English is spoken by people all over the world.
  • 2. English is spoken all over the world.
  • 3. English speaks all over the world.
  • 4. English was spoken all over the world.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q3. The thief was caught ______ the police.
その泥棒は警察に捕まえられた。

  • 1. by
  • 2. from
  • 3. with
  • 4. in

Q4. 部屋は毎日掃除される。

  • 1. The room is cleaned by someone every day.
  • 2. The room cleans every day.
  • 3. The room was cleaned every day.
  • 4. The room is cleaned every day.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q5. The homework must be done ______ today.
宿題は今日やられなければならない。

  • 1. by
  • 2. (空欄のまま)
  • 3. with
  • 4. from

Q6. その小説は有名な作家によって書かれた。

  • 1. The novel was written by a famous author.
  • 2. The novel was written a famous author.
  • 3. The novel was written from a famous author.
  • 4. The novel was written with a famous author.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q7. The window was broken ______ yesterday.
その窓は昨日壊された。

  • 1. by
  • 2. from
  • 3. with
  • 4. (空欄のまま)

Q8. その歌は彼女によって歌われた。

  • 1. The song was sung her.
  • 2. The song was sung by her.
  • 3. The song was sung with her.
  • 4. The song was sung from her.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q9. The book was written ______ Shakespeare.
その本はシェイクスピアによって書かれた。

  • 1. by
  • 2. from
  • 3. with
  • 4. in

Q10. そのプロジェクトは完了した。

  • 1. The project was completed by someone.
  • 2. The project was completing.
  • 3. The project has been completed.
  • 4. The project was complete by them.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

受動態の by の使い方まとめ

おりばー先生
本日の要点を整理しておきましょう。「by を使うか省くか」は、情報の焦点がどこにあるかで決まります。
  • by を使う: 行為者を明示・強調したいとき(例:was written by Shakespeare / was caught by the police)
  • by を省略: 行為者が不明・一般的・重要でないとき(例:English is spoken all over the world.)
  • 読み手の関心: 「何がされたか」に焦点があるなら省略が自然、「誰がしたか」に焦点があるなら by を追加
  • 文体の違い: ニュース・説明文は省略が多い/作品紹介・犯罪報道などは行為者を示しがち
  • 型を保つ: 受動態のコアは be+過去分詞。by は後ろから付加するオプションと考える
るなちゃん
迷ったら「読者が知りたいのは“誰が”それとも“何がされたか”?」で判断しよう♪
おりばー先生
また、冗長さを避けるために、明らかな行為者(people, someone など)は by で書かない方が読みやすくなる場合が多いです。
ぴこり
ばっちり理解できた!次は SVOO の受動態、どっちを主語にするかの選び方を極めたい!
ぜすと君
うん!「人を主語」も「物を主語」も自在に使えるように、次の記事で腕試しだ!
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