可算名詞と不可算名詞の違いと使い方

ぜすと君たちがピクニックに出かけ、「apple」「banana」などの可算名詞と、「water」「bread」などの不可算名詞を並べて楽しんでいる。テーブルの上にそれぞれのお皿が置かれている。
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目次

ぜすと君と学ぶ!可算名詞と不可算名詞の違いと使い方

ぜすと君
るなちゃ~ん!「water」って数えられないって聞いたんだけど、本当?

るなちゃん
うん、本当だよ♪「water」は不可算名詞っていって、数えられない名詞なんだよ。

ぜすと君
でもでも、「a water」って言ってる人も見たことあるような…?

るなちゃん
あ、それは「a bottle of water」みたいに、入れ物を使って数えてるのかもね。

ぴこり
おぉ〜!英語って奥が深いねぇ!数えられるとか数えられないとか、どうやって見分けるの?

るなちゃん
じゃあ今日は、可算名詞と不可算名詞の冒険に出発しよう!きっと色んな「ヒント」が見つかるよ♪

ぜすと君
冒険か〜!ワクワクしてきたぞっ☆ どんな名詞が登場するのかな~?

ぴこり
ぜすと君、また途中でお腹すいて「apple」数えちゃう予感…!

おりばー先生
名詞の種類を知ることは、英語を正しく使う第一歩じゃからのう。

ぜすと君
先生~!僕、ぜったい可算名詞と不可算名詞の達人になりたいですっ!

おりばー先生
よし、それでは「可算名詞」と「不可算名詞」の秘密を、例文たっぷりで学んでいこうかのう。

文法解説:可算名詞と不可算名詞の違いと使い方

可算名詞の使い方1:1つ、2つと数えられる名詞

ぜすと君
可算名詞って、appleとかdogとか、1個2個って数えられるやつだよね?

るなちゃん
その通り♪「a」や「an」をつけたり、「s」をつけて複数形にできるのが特徴だよ。

可算名詞(Countable Nouns)は、数えられる名詞のことです。1つなら「a」「an」をつけて単数形、2つ以上なら「s」などをつけて複数形にします。

I have a cat.
私は猫を1匹飼っています。
※「cat」は数えられる名詞なので「a」をつけます。

She bought two books.
彼女は本を2冊買いました。
※「book」は複数形で使えます。

There is an apple on the table.
テーブルの上にりんごが1個あります。
※母音で始まる「apple」には「an」を使います。

We saw many birds in the park.
私たちは公園でたくさんの鳥を見ました。
※「many」は可算名詞に使います。

He owns three cars.
彼は車を3台持っています。
※「cars」は可算名詞の複数形です。

I saw a dog and a cat at the shelter.
シェルターで犬と猫を見ました。
※どちらも単数なので「a」がつきます。

Do you have any pencils?
鉛筆は持っていますか?
※「any」は可算名詞複数形にも使えます。

She has a question.
彼女は質問があります。
※「question」も数えられる名詞です。

I ate three sandwiches.
私はサンドイッチを3つ食べました。
※「sandwiches」は複数形です。

There are two chairs in the room.
部屋には椅子が2脚あります。
※「chairs」は可算名詞の複数形です。

覚えておきたい単語

  • book / bʊk/ 本
  • apple / ˈæp.əl/ りんご
  • question / ˈkwes.tʃən/ 質問

不可算名詞の使い方1:数えられない名詞

ぜすと君
じゃあ、数えられない名詞ってどんなのがあるの?

るなちゃん
水とか砂糖とか、個数で数えにくいものが多いよ。あと「情報」や「アドバイス」なんかもそうだね。

不可算名詞(Uncountable Nouns)は、基本的に数えることができない名詞です。「a」や「an」はつけられず、複数形にもなりません。

I need some water.
水が少し必要です。
※「water」は不可算名詞なので「some」を使います。

She gave me some advice.
彼女は私にアドバイスをくれました。
※「advice」は数えられません。

There is sugar in the jar.
瓶の中に砂糖があります。
※「sugar」も不可算名詞です。

We had a lot of fun.
私たちはとても楽しみました。
※「fun」も不可算名詞として使われます。

He bought some furniture.
彼は家具をいくつか買いました。
※「furniture」も数えません。

Do you have any information?
何か情報はありますか?
※「information」も不可算名詞です。

There is milk in the fridge.
冷蔵庫に牛乳があります。
※「milk」は不可算名詞です。

She put butter on the toast.
彼女はトーストにバターを塗りました。
※「butter」も数えません。

I drank some juice.
ジュースを飲みました。
※「juice」も不可算名詞扱いです。

Time is money.
時は金なり。
※「time」は抽象的な不可算名詞です。

覚えておきたい単語

  • some / sʌm/ いくらかの(可算名詞複数形・不可算名詞両方に使える)
  • many / ˈmen.i/ たくさんの(可算名詞に使う)
  • much / mʌtʃ/ たくさんの(不可算名詞に使う)
  • a lot of / ə lɑːt əv/ たくさんの(可算・不可算どちらにも使える)
  • piece / piːs/ 一つ、一片(a piece of ~ の形で不可算名詞を数える)
  • slice / slaɪs/ 一切れ(一枚)
  • bottle / ˈbɑː.t̬əl/ ボトル、1本(a bottle of ~)

補足:量を表すときの工夫

ぜすと君
でもさ、「a water」は言えないけど、「a glass of water」ならOKなんだよね?

おりばー先生
うむ、その通りじゃ。容器や単位を使って、数えられないものも「数える」ことができるようになるのじゃ。

不可算名詞は「a piece of advice」「two cups of tea」など、量を表す表現と一緒に使うと数えられます。

表現 意味
a piece of advice 1つのアドバイス
a glass of water 1杯の水
two cups of tea 2杯の紅茶
a bottle of milk 1本の牛乳
three slices of bread 3枚のパン

可算・不可算で意味が変わる単語

ぜすと君
えっ!?同じ単語なのに、意味が変わることがあるの!?

るなちゃん
そうなんだよ♪「可算」で使うか「不可算」で使うかで、ちょっとニュアンスが変わる単語もあるの。

英語には、名詞の使い方(可算・不可算)で意味が変わる単語があります。以下に代表的なものを紹介します。

I saw a chicken in the yard.
庭でニワトリを見たよ。
※「chicken」は動物として数える場合は可算。

We ate some chicken for lunch.
お昼ごはんにチキンを食べたよ。
※食材としての「chicken」は不可算。

She had a great experience in Italy.
彼女はイタリアで素晴らしい体験をした。
※具体的な体験は可算。

Experience is important in this job.
この仕事では経験が重要だ。
※抽象的な「経験」は不可算。

He gave me an idea.
彼がアイディアをくれたよ。
※具体的な「idea」は可算。

She has little idea what happened.
彼女は何が起こったのかほとんど分かっていない。
※抽象的な「理解力」としての idea は不可算。

The cake has a lot of paper decorations.
そのケーキにはたくさんの紙の飾りがある。
※「paper」が可算名詞に。

Do you have any paper?
紙、持ってる?
※「紙」という素材は不可算。

He read a paper about biology.
彼は生物学に関する論文を読んだ。
※「論文」という意味では「paper」は可算。

Milk is good for your health.
牛乳は健康にいい。
※「milk」は飲み物として不可算。

覚えておきたい単語

  • chicken / ˈtʃɪk.ɪn/ ニワトリ、チキン(肉)
  • experience / ɪkˈspɪr.i.əns/ 経験(可算/不可算で意味が変わる)
  • idea / aɪˈdiː.ə/ アイディア、考え

不可算なのに複数形っぽい単語たち

ぜすと君
先生、「news」って「s」がついてるのに、なんで数えられないの〜!?

おりばー先生
良いところに気づいたのぅ。たしかに形は複数っぽいが、「news」は不可算名詞として扱うのじゃ。

見た目が複数形でも、実は「不可算名詞」として使われる紛らわしい単語があります。注意が必要です。

That is big news!
それは大ニュースだ!
※「news」は常に不可算。

I have too much homework today.
今日は宿題が多すぎる。
※「homework」も不可算。

Your luggage is over the weight limit.
荷物が重量オーバーしています。
※「luggage」は数えません。

He gave me useful information.
彼は有益な情報をくれました。
※「information」も不可算。

We listened to beautiful music.
美しい音楽を聴きました。
※「music」も数えられません。

I need some equipment for camping.
キャンプのための道具が必要です。
※「equipment」も不可算。

She has a lot of knowledge about history.
彼女は歴史についての知識が豊富です。
※「knowledge」も不可算。

Do you have any furniture at your new house?
新しい家に家具はある?
※「furniture」も数えられない名詞。

Some money was stolen.
お金が盗まれた。
※「money」は不可算。

We had clear weather during our trip.
旅行中は天気がずっと良かった。
※「weather」は抽象的で不可算。

覚えておきたい単語

  • news / nuːz/ ニュース
  • homework / ˈhoʊm.wɝːk/ 宿題
  • luggage / ˈlʌɡ.ɪdʒ/ 荷物(旅行用)

補足:a / an / the の使い方

ぜすと君
「a」と「an」と「the」って、どう使い分けるの?さっきの例文でちょっと迷ったんだよね…。

るなちゃん
いい質問♪ 可算名詞に必要な冠詞のルールを、ここで簡単にまとめておくね!

英語では、名詞の前に「a」「an」「the」などの冠詞(articles)がつくことがあります。以下に基本ルールを整理しましょう。

冠詞 使う場面 例文
a
母音以外の音の前
初めて出てくる単数の可算名詞 a dog, a book
an
母音の音の前
初めて出てくる単数の可算名詞 an apple, an idea
the
すでに話題に出た名詞や特定のもの
可算名詞・不可算名詞どちらにも使える the sun, the water in the glass

ポイント:

  • 「a」「an」は1つのものを指すときに使います(可算名詞のみ)。
  • 「an」は発音が母音(a, e, i, o, u)で始まる語に使います(例:an egg)
  • 「the」は相手がどれかわかっている場合に使います(特定の名詞)。

I saw a cat. The cat was black.
猫を見ました。その猫は黒かったです。
※最初に出たときは「a」、2回目は「the」。

He ate an orange.
彼はオレンジを食べました。
※「orange」は母音で始まるので「an」を使います。

The moon is bright tonight.
今夜は月が明るい。
※「moon」は唯一の存在で特定されるので「the」。

可算名詞・不可算名詞の確認問題

名詞の使い方に注意しながら、正しい文や単語を選んでみましょう!全10問、チャレンジ!

Q1. 空欄に入る正しい表現はどれ?
I ate ___ apple for breakfast.

  • 1. some
  • 2. a
  • 3. an
  • 4. the
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q2. 正しい文はどれ?

  • 1. I drank a water.
  • 2. I drank some water.
  • 3. I drank waters.
  • 4. I drank the water bottle.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q3. 「家具」は英語でどれが正しい?

  • 1. furniture
  • 2. furnitures
  • 3. a furniture
  • 4. some furnitures

Q4. 正しい文はどれ?

  • 1. He gave me some informations.
  • 2. She has a lot of knowledges.
  • 3. I got some advices.
  • 4. He gave me some good ideas.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q5. 空欄に入るのはどれ?
I like classical ___ .

  • 1. musics
  • 2. music
  • 3. a music
  • 4. the musics

Q6. 正しい使い方はどれ?

  • 1. some news
  • 2. a news
  • 3. many news
  • 4. newses

Q7. 正しい表現はどれ?

  • 1. two sandwich
  • 2. two of sandwich
  • 3. two sandwichs
  • 4. two sandwiches

Q8. 空欄に入る表現は?
Let me give you ___ .

  • 1. an advice
  • 2. some advices
  • 3. a piece of advice
  • 4. many advice
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q9. 「水を1本ください」の正しい英語は?

  • 1. a water
  • 2. a bottle of water
  • 3. some water
  • 4. one water

Q10. 「パンを2枚ください」の正しい言い方は?

  • 1. two breads
  • 2. two piece of bread
  • 3. two slices of bread
  • 4. two bread

可算名詞と不可算名詞のまとめ

おりばー先生
さて、今回の学習ポイントをまとめてみようかのう。
  • 可算名詞は数えられる名詞で、「a」「an」をつけたり「s」で複数形にできる。
  • 不可算名詞は数えられない名詞で、「a」「an」はつけず、複数形にもできない。
  • 「some」「much」「a lot of」などを使って不可算名詞の量を表す。
  • 同じ単語でも、意味や使い方で可算・不可算が変わることがある(例:chicken, experience, idea)。
  • 不可算名詞を数えるときは「a piece of~」「a cup of~」などの表現を使う。
  • a / an / theの冠詞は、可算名詞・不可算名詞の使い方と密接に関係している。

ぜすと君
やった~!ぜんぶ覚えたよ!チキンがお肉かニワトリかで意味が違うなんてビックリだった~!

るなちゃん
冠詞のルールも合わせて覚えると、もっとスムーズに話せるようになるよ♪

ぴこり
「a slice of cake」とか「a glass of juice」って言い方、ちょっとオシャレかも~!

おりばー先生
よき学びじゃったな。次は「冠詞」の記事でさらに理解を深めるのも良いぞい。

ぜすと君
うん!もっと英語がんばりたくなってきたっ!また教えてね~!

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