分詞構文:否定・完了・独立分詞構文を徹底解説

るなちゃんが教室の机に座り、おりばー先生にあてられているが、手を挙げずに下を向いている。Not knowing the answer, she kept quiet.
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目次

ぜすと君と学ぶ!分詞構文の否定・完了・独立分詞構文

ぜすと君
るなちゃん、分詞構文って「時・理由・条件・譲歩・付帯状況」っていっぱい出てきたけど、まだほかにもあるの?
るなちゃん
あるよ!今日はちょっと上級編で「否定」「完了」「独立分詞構文」を見てみよう。
ぜすと君
うわぁ…名前からして難しそう…。
るなちゃん
大丈夫♪ 基本は今までと同じで「主語が同じ文をまとめる」って考え方。少し工夫があるだけだよ。
ぴこり
「否定」っていうのは “Not knowing the answer, she kept quiet.” みたいなの?
るなちゃん
そうそう!「Not + 分詞」で「〜しないで」「〜せずに」という意味になるんだよ。
ぜすと君
なるほど!じゃあ「完了」って?
おりばー先生
「Having + 過去分詞」で「〜してしまったので」「〜した後で」という意味を表します。時間の前後関係をはっきり示せるのです。
ぜすと君
へぇ〜!じゃあ「独立分詞構文」って?
おりばー先生
独立分詞構文は「主語が違う場合」でも使える特別な形です。例えば “The weather being fine, we went out.”(天気が良かったので、私たちは出かけた)ですね。
ぜすと君
すごい!分詞構文ってまだまだ奥が深いんだね!

文法解説:分詞構文の否定・完了・独立分詞構文

分詞構文の応用として「否定」「完了」「独立分詞構文」があります。どれも表現の幅を広げる大事なポイントです。

分詞構文:否定

ぜすと君
否定の分詞構文って「Not + 分詞」でいいの?

るなちゃん
そう!「〜しないで」「〜せずに」という意味になるよ。

Not knowing the answer, she kept quiet.
答えを知らなかったので、彼女は黙っていた。
※「not + 現在分詞」で否定。

Not having money, he couldn’t buy the book.
お金がなかったので、彼はその本を買えなかった。
※「not + having」で理由を表す。

Not speaking English, he had trouble traveling.
英語を話さなかったので、彼は旅行で苦労した。
※能力や状態を否定。

Not knowing what to do, she asked for help.
何をすべきかわからなかったので、彼女は助けを求めた。

Not studying hard, he failed the exam.
一生懸命勉強しなかったので、彼は試験に落ちた。

Not listening to the teacher, they made mistakes.
先生の話を聞かなかったので、彼らは間違いをした。

Not being careful, he broke the glass.
注意していなかったので、彼はコップを割ってしまった。

Not looking back, he walked away.
振り返らずに、彼は立ち去った。

Not eating breakfast, she felt hungry.
朝ごはんを食べなかったので、彼女はお腹が空いた。

Not watching TV, he didn’t know the news.
テレビを見なかったので、彼はニュースを知らなかった。

分詞構文:完了

ぜすと君
「完了の分詞構文」はどう作るの?

おりばー先生
「Having + 過去分詞」で「〜してしまったので」「〜した後で」という意味になります。時間の前後関係を示すのがポイントです。

Having finished his homework, he went out to play.
宿題を終えて、彼は遊びに出かけた。

Having studied hard, she passed the exam.
一生懸命勉強したので、彼女は試験に合格した。

Having eaten lunch, they started working.
昼食を食べて、彼らは仕事を始めた。

Having met her before, I recognized her.
以前に会っていたので、私は彼女だと気づいた。

Having read the book, he could answer the questions.
その本を読んでいたので、彼は質問に答えられた。

Having lost his wallet, he couldn’t pay.
財布をなくしてしまったので、彼は支払えなかった。

Having lived abroad, she spoke English well.
海外に住んでいたので、彼女は英語が上手だった。

Having heard the story, he felt sad.
その話を聞いて、彼は悲しくなった。

Having worked all day, he was very tired.
一日中働いたので、彼はとても疲れていた。

Having seen the movie, she didn’t want to watch it again.
その映画を見たので、彼女はもう一度見たいとは思わなかった。

分詞構文:独立分詞構文

ぜすと君
独立分詞構文って「主語が違う場合」に使うんだよね?

おりばー先生
その通りです。「名詞+分詞」の形で、主語を示すことができます。

The weather being fine, we went out.
天気が良かったので、私たちは出かけた。

The game being over, the players left.
試合が終わったので、選手たちは去った。

It being late, we went home.
遅かったので、私たちは帰った。

There being no bus, we walked home.
バスがなかったので、私たちは歩いて帰った。

The teacher being sick, the class was canceled.
先生が病気だったので、授業は休講になった。

Time permitting, we will visit the museum.
時間があれば、私たちは博物館を訪れるだろう。

Nobody being absent, the meeting started on time.
欠席者がいなかったので、会議は時間通りに始まった。

Dinner being ready, we sat at the table.
夕食が準備できたので、私たちはテーブルについた。

Her parents being away, she stayed with her friend.
両親が不在だったので、彼女は友達の家に泊まった。

The sun having set, it got dark.
太陽が沈んだので、暗くなった。

ぴこり
わぁ〜!独立分詞構文って、主語が違っても使えるから便利だね!

おりばー先生
ええ、少し硬めの表現ですが、文章力をぐっと高められますよ。

分詞構文:否定・完了・独立分詞構文の確認問題

否定・完了・独立分詞構文をクイズ形式で確認しましょう!

Q1. 「答えを知らなかったので、彼女は黙っていた。」を正しい分詞構文で表した文はどれ?

  • 1. Not knowing the answer, she kept quiet.
  • 2. Knowing not the answer, she kept quiet.
  • 3. She kept quiet not knowing the answer.
  • 4. She not knowing the answer, kept quiet.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q2. 「宿題を終えて、彼は遊びに出かけた。」を正しい分詞構文で表した文はどれ?

  • 1. He finished his homework having gone out to play.
  • 2. Having finished his homework, he went out to play.
  • 3. Finished his homework, he went out to play.
  • 4. He having finished his homework, went out to play.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q3. 「天気が良かったので、私たちは出かけた。」を正しい分詞構文で表した文はどれ?

  • 1. Weather being fine, we went out.
  • 2. It being fine weather, we went out.
  • 3. The weather being fine, we went out.
  • 4. Being fine weather, we went out.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q4. 空欄に入る正しい形はどれ?
______ studying hard, he failed the exam.
一生懸命勉強しなかったので、彼は試験に落ちた。

  • 1. Not
  • 2. No
  • 3. Without
  • 4. Never

Q5. 空欄を埋めて、完了の分詞構文を完成させましょう。
______ studied hard, she passed the exam.
一生懸命勉強したので、彼女は試験に合格した。

  • 1. Study
  • 2. Having
  • 3. Been
  • 4. With

Q6. 「バスがなかったので、私たちは歩いて帰った。」を正しい分詞構文で表した文はどれ?

  • 1. No bus being, we walked home.
  • 2. It being no bus, we walked home.
  • 3. Being no bus, we walked home.
  • 4. There being no bus, we walked home.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q7. 空欄に入る正しい形はどれ?
______ back, he walked away.
振り返らずに、彼は立ち去った。

  • 1. Not looking
  • 2. No looking
  • 3. Without looked
  • 4. Never look

Q8. 「財布をなくしてしまったので、彼は支払えなかった。」を正しい分詞構文で表した文はどれ?

  • 1. Losing his wallet, he couldn’t pay.
  • 2. He lost his wallet, having not paid.
  • 3. Having lost his wallet, he couldn’t pay.
  • 4. He having lost his wallet, couldn’t pay.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q9. 「先生が病気だったので、授業は休講になった。」を正しい分詞構文で表した文はどれ?

  • 1. Teacher being sick, the class was canceled.
  • 2. The teacher being sick, the class was canceled.
  • 3. Being sick, the class was canceled.
  • 4. Sick teacher, the class was canceled.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q10. 空欄を埋めて、完了の分詞構文を完成させましょう。
______ heard the story, he felt sad.
その話を聞いて、彼は悲しくなった。

  • 1. Having
  • 2. Having been
  • 3. Being
  • 4. To have

分詞構文:否定・完了・独立分詞構文のまとめ

おりばー先生
今回の学習ポイントを整理しましょう。
  • 否定の分詞構文:「Not + 分詞」で「〜しないで」「〜せずに」を表す。
    例:Not knowing the answer, she kept quiet.
  • 完了の分詞構文:「Having + 過去分詞」で「〜してしまったので」「〜した後で」を表す。
    例:Having finished his homework, he went out to play.
  • 独立分詞構文:「名詞(主語)+ 分詞」で、主語が違う場合にも使える。
    例:The weather being fine, we went out.
  • 否定=「しないで」、完了=「時系列の前後」、独立=「主語が違う」→この違いを意識すると理解しやすい。
ぜすと君
ふむふむ!「否定=しないで」「完了=時系列」「独立=主語が違う」って整理するとわかりやすいね!
るなちゃん
そうだね♪ 最後の独立分詞構文は少し硬いけど、読解にはとっても役立つよ。
ぴこり
ぴこりは “Not eating breakfast, I felt hungry.” って使ってみたい〜!
おりばー先生
とても良いですね。自分で例文を作って声に出すと、定着が早くなりますよ。
ぜすと君
やった〜!分詞構文シリーズを最後までやり切ったぞ!これでぐんとレベルアップだ!
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