現実と非現実の条件の違い

ぜすと君が落ち葉を抱えて苦労している横で、るなちゃんとぴこりがベンチで休んでいる公園のシーン。If you had helped me, I could have finished faster.
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ぜすと君と学ぶ!現実と非現実の条件の違い

ぜすと君
るなちゃん、この前「第二条件文」と「第三条件文」って習ったよね。でもさ、「現実の条件」と「非現実の条件」ってどう違うの?ちょっと混乱してきたよ。
るなちゃん
いい質問だね!英語の条件文は、大きく分けると「現実的な条件」と「非現実的な条件」に分かれるんだよ。
ぜすと君
現実と非現実…? うーん、具体的にはどんな感じ?
るなちゃん
例えばね、「もし雨が降ったら、家にいる」っていうのは実際に起こり得る未来だから「現実の条件」。でも「もし私が鳥だったら、空を飛ぶのに」っていうのはありえない話だから「非現実の条件」なんだよ。
ぴこり
おおー!なるほど!じゃあ、第一条件文が現実で、第二条件文や第三条件文が非現実ってこと?
おりばー先生
その通りです。第一条件文は「起こり得ること」、第二・第三条件文は「起こらない(起こらなかった)こと」を仮定しているんですね。
ぜすと君
そうか!つまり「もし雨が降ったら」は現実、「もし僕が魔法使いだったら」は非現実ってことか〜!
るなちゃん
そのイメージでOKだよ♪ 今回は、現実と非現実の条件を並べて比較して、すっきり整理してみよう。
ぴこり
比較してみたらもっとわかりやすくなりそう!
おりばー先生
では、次のステップで現実と非現実の条件文を表にまとめて、それぞれの例文を見ていきましょう。
ぜすと君
わーい!表でまとめてもらえると助かるな!

文法解説:現実と非現実の条件の違い

ぜすと君
現実と非現実の条件って、具体的にどう違うのかな?
るなちゃん
一番の違いは「本当に起こる可能性があるかどうか」なんだよ。表で整理するとわかりやすいよ。
種類 if節の形 主節の形 意味 日本語の型
第一条件文
(現実)
現在形 will+動詞 未来に実際に起こるかもしれない条件 「もし~したら、~するだろう」
第二条件文
(非現実・現在)
過去形 would+動詞 現在の事実とは違う仮定 「もし~だったら、~できるのに」
第三条件文
(非現実・過去)
had+過去分詞 would have+過去分詞 過去の事実とは違う仮定 「もし~していたら、~できたのに」

現実の条件(第一条件文)の解説

第一条件文は「未来に本当に起こるかもしれないこと」を表します。if節には現在形を使い、主節にはwill+動詞を使います。
日本語の型にすると「もし~したら、~するだろう」です。未来の予測や警告、自然な予定を話すときによく使われます。

現実の条件(第一条件文)の例文

If it rains tomorrow, we will stay home.
明日雨が降ったら、私たちは家にいるだろう。
※現実に起こりうる未来の条件。

If you study hard, you will pass the exam.
一生懸命勉強すれば、試験に合格するだろう。
※努力すれば実現可能な未来。

If she calls me, I will answer.
彼女が電話してきたら、私は出るだろう。
※起こり得る未来の行動。

If they invite us, we will join them.
彼らが招待してくれたら、私たちは参加する。
※可能性のある出来事。

If the weather is nice, we will go hiking.
天気が良ければ、ハイキングに行く。
※自然な未来の予定。

If you don’t hurry, you will miss the bus.
急がなければ、バスに乗り遅れるよ。
※現実的な警告。

If I see John, I will tell him.
ジョンに会ったら、彼に伝えるよ。
※具体的な未来の条件。

If she studies abroad, she will learn a lot.
彼女が留学すれば、たくさん学ぶだろう。
※十分に起こり得る未来。

If you eat too much, you will get sick.
食べすぎると、気分が悪くなるだろう。
※現実的な予測。

If it snows, the roads will be slippery.
雪が降れば、道路は滑りやすくなるだろう。
※天候と結果の現実的な関係。

覚えておきたい単語

  • exam /ɪɡˈzæm/ 試験
  • invite /ɪnˈvaɪt/ 招待する
  • hurry /ˈhɜːri/ 急ぐ
  • slippery /ˈslɪpəri/ 滑りやすい
  • abroad /əˈbrɔːd/ 海外へ

非現実の条件(第二条件文)の解説

第二条件文は「現在の事実とは違う仮定」を表します。if節には過去形を使い、主節にはwould+動詞を使います。
日本語の型にすると「もし~だったら、~できるのに」です。夢や助言、現実では起こらない想像を話すときによく使います。

非現実の条件(第二条件文)の例文

If I were rich, I would travel the world.
もし私が金持ちだったら、世界を旅できるのに。
※実際は金持ちではない。

If she had more free time, she would learn piano.
もし彼女にもっと自由な時間があれば、ピアノを習えるのに。
※実際には時間がない。

If we lived in Paris, we would visit museums every week.
もしパリに住んでいたら、毎週美術館に行けるのに。
※実際は住んでいない。

If I were you, I would apologize.
もし私が君なら、謝るだろう。
※助言をするときの定番表現。

If he were taller, he would play basketball.
もし彼がもっと背が高ければ、バスケットボールをできるのに。
※実際は背が高くない。

If my dog could talk, I would ask many questions.
もし私の犬が話せたら、たくさん質問できるのに。
※現実には不可能。

If they studied harder, they would get better grades.
もし彼らがもっと勉強すれば、もっと良い成績を取れるのに。
※実際はあまり勉強していない。

If I had wings, I would fly anywhere.
もし翼があれば、どこへでも飛んでいけるのに。
※ありえない仮定。

If you were more careful, you would make fewer mistakes.
もしもっと注意深ければ、ミスを減らせるのに。
※実際は注意不足。

If I knew his secret, I would tell you.
もし彼の秘密を知っていたら、君に教えられるのに。
※実際は知らない。

覚えておきたい単語

  • apologize /əˈpɑːlədʒaɪz/ 謝る
  • secret /ˈsiːkrət/ 秘密
  • museum /mjuˈziːəm/ 美術館、博物館
  • mistake /mɪˈsteɪk/ 間違い
  • free time /friː taɪm/ 自由時間

非現実の条件(第三条件文)の解説

第三条件文は「過去の事実とは違う仮定」を表します。if節にはhad+過去分詞を使い、主節にはwould have+過去分詞を使います。
日本語の型にすると「もし~していたら、~できたのに」です。後悔や過去の「もしも」を表現するときに使われます。

非現実の条件(第三条件文)の例文

If I had studied harder, I would have passed the exam.
もっと一生懸命勉強していたら、試験に合格できたのに。
※実際は勉強しなかった。

If she had left earlier, she would have caught the bus.
もっと早く出ていれば、バスに間に合えたのに。
※実際は遅かった。

If they had invited me, I would have joined the party.
もし彼らが私を招待していたら、パーティーに参加できたのに。
※実際は招待されなかった。

If he had listened to me, he wouldn’t have failed.
もし彼が私の言うことを聞いていれば、失敗しなかったのに。
※実際は聞かなかった。

If it had rained, the game would have been canceled.
もし雨が降っていたら、試合は中止になったのに。
※実際は雨が降らなかった。

If we had taken a taxi, we would have arrived earlier.
タクシーに乗っていれば、もっと早く着けたのに。
※実際は乗らなかった。

If I had known the answer, I would have told you.
答えを知っていれば、君に教えられたのに。
※実際は知らなかった。

If you had helped me, I could have finished faster.
手伝ってくれていたら、もっと早く終われたのに。
※実際は手伝わなかった。

If she had practiced more, she would have won the contest.
もっと練習していたら、そのコンテストに勝てたのに。
※実際は練習しなかった。

If my parents had supported me, I might have studied abroad.
両親が支援してくれていたら、留学できたのに。
※実際は支援されなかった。

覚えておきたい単語

  • cancel /ˈkænsəl/ 中止する
  • support /səˈpɔːrt/ 支援する
  • contest /ˈkɑːntest/ コンテスト
  • fail /feɪl/ 失敗する
  • earlier /ˈɜːrliər/ より早く
ぴこり
わあ!こうやって並べると、「現実」と「非現実」の違いが一目でわかるね!

現実と非現実の条件の違いの確認問題

第一条件文(現実)と、第二・第三条件文(非現実)の違いをクイズで確認しましょう!

Q1. 正しい第一条件文はどれ?
もし雨が降ったら、家にいるだろう

  • 1. If it will rain, we will stay home.
  • 2. If it rains, we will stay home.
  • 3. If it rained, we would stay home.
  • 4. If it rain, we will stay home.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q2. 正しい第二条件文はどれ?
もし私が君なら、謝るだろう

  • 1. If I am you, I will apologize.
  • 2. If I was you, I apologize.
  • 3. If I were you, I would apologize.
  • 4. If I am you, I would apologize.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q3. 正しい第三条件文を選びなさい。
もっと勉強していたら、試験に合格していただろう

  • 1. If I had studied harder, I would have passed the exam.
  • 2. If I study harder, I pass the exam.
  • 3. If I studied harder, I pass the exam.
  • 4. If I study harder, I will pass the exam.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q4. 空欄を埋めましょう。
If she ______ hard, she will pass the test.
彼女が一生懸命勉強すれば、試験に合格するだろう

  • 1. study
  • 2. studies
  • 3. studied
  • 4. studies

Q5. 空欄を埋めましょう。
If he ______ taller, he would play basketball.
もし彼がもっと背が高ければ、バスケットボールをするのに

  • 1. is
  • 2. were
  • 3. was
  • 4. be

Q6. 空欄を埋めましょう。
If they had invited me, I ______ joined the party.
もし彼らが私を招待していたら、パーティーに参加していただろう

  • 1. would have
  • 2. will have
  • 3. would
  • 4. had

Q7. 正しい第一条件文はどれ?
もし天気が良ければ、私たちはハイキングに行く

  • 1. If the weather nice, we will go hiking.
  • 2. If the weather was nice, we would go hiking.
  • 3. If the weather is nice, we would go hiking.
  • 4. If the weather is nice, we will go hiking.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q8. 空欄を埋めましょう。
If she ______ earlier, she would have caught the bus.
もっと早く出ていれば、バスに間に合ったのに

  • 1. leave
  • 2. had left
  • 3. left
  • 4. has left

Q9. 文法的に正しい第二条件文はどれ?
もし私に翼があれば、どこへでも飛んでいくのに

  • 1. If I have wings, I will fly anywhere.
  • 2. If I had wings, I will fly anywhere.
  • 3. If I had wings, I would fly anywhere.
  • 4. If I have wings, I fly anywhere.
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q10. 否定の第三条件文を完成させましょう。
If he had listened to me, he ______ that mistake.
もし彼が私の言うことを聞いていれば、あんな間違いをしなかっただろう

  • 1. wouldn’t have made
  • 2. wouldn’t make
  • 3. doesn’t make
  • 4. didn’t make

現実と非現実の条件の違いのまとめ

おりばー先生
今回学んだ「現実」と「非現実」の条件を整理してみましょう。
  • 第一条件文=現実に起こり得る条件
    → if節:現在形、主節:will+動詞
  • 第二条件文=現在の事実とは反対の仮定
    → if節:過去形、主節:would+動詞
  • 第三条件文=過去の事実とは反対の仮定
    → if節:had+過去分詞、主節:would have+過去分詞
  • ポイントは「その条件が現実的かどうか」で区別すること
  • 第二条件文・第三条件文は「想像」「助言」「後悔」を表すのに便利
るなちゃん
現実の条件は「本当にありそうなこと」、非現実の条件は「そうじゃないけど想像してみること」って考えればわかりやすいね♪
ぴこり
そっか!「現実か、空想か」っていう視点で考えるとすぐ整理できるんだ!
ぜすと君
うん、これなら混乱しないよ!もっともっと練習したい!
おりばー先生
とても良い心がけですね。次は「unless(〜しない限り)」を学んで、条件文の幅をさらに広げていきましょう。
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