bringを使った句動詞完全ガイド|“運んでくる”から広がる20の実用表現

ぜすと君が英語の本を持ち、るなちゃんが苗に水をあげ、ぴこりが上空を飛んでいる。背景は青空と芝生で、上部に「bringを使った句動詞」、下部に「bring up」と書かれている温かい雰囲気のイラスト。
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目次

ぜすと君たちの「bring」探検がスタート!

ぜすと君
るなちゃん、「bring」って“持ってくる”って習ったけど、句動詞になると意味が全然違うのも多いよね。

るなちゃん
そうだね。「bring」は“自分のところへ運んでくる”っていうコアイメージを持っているんだよ。

ぜすと君
なるほど…つまり“自分の方に動く”感じ?

るなちゃん
その通り!たとえば「bring up」は“話題を上に持ち上げる”=「話題に出す」って意味に変化するの。

ぴこり
わあ〜!「bring about」も聞いたことある!あれは“何かを引き起こす”だよね?

おりばー先生
そのとおりです。「bring」は“動きを伴って何かをもたらす”という感覚から、抽象的な結果まで表せるようになります。

ぜすと君
へぇ〜!じゃあ、「bring」の句動詞は“結果をもたらす”イメージでまとめられるんだね!

るなちゃん
そうそう!“何をどこに運んでくるのか”をイメージすると、すぐに覚えられるよ♪

ぴこり
「bring back」も「bring up」も覚えやすそう〜!なんか楽しくなってきた〜!

おりばー先生
それではこれから、代表的な「bring」の句動詞を20個、コアイメージとともに解説してまいりましょう。

ぜすと君
よ〜し!「bring」マスター目指してがんばるぞ〜!

bringの句動詞完全ガイド|“運んでくる”から広がる20の実用表現

まずは今回紹介する「bring」を使った代表的な句動詞20個のリストを見てみましょう。
どれも「動きを伴って何かを“もたらす”」という共通のイメージを持っています。

  • bring up(育てる/話題に出す)
  • bring about(引き起こす)
  • bring back(戻す/思い出させる)
  • bring out(引き出す/発売する)
  • bring in(導入する/収入を得る)
  • bring on(引き起こす/招く)
  • bring together(集める/団結させる)
  • bring forward(提案する/予定を早める)
  • bring down(倒す/落ち込ませる)
  • bring over(持ってくる/説得する)
  • bring along(連れてくる)
  • bring around(意見を変えさせる)
  • bring to(意識を戻す)
  • bring under control(制御する)
  • bring before(法廷に出す)
  • bring out the best in(~の良さを引き出す)
  • bring to light(明らかにする)
  • bring to mind(思い出させる)
  • bring home to(痛感させる)
  • bring up against(~に直面させる)

bring up(育てる/話題に出す)

ぜすと君
「bring up」って“育てる”以外にも“話題に出す”って意味があるよね?

るなちゃん
そうなの♪ “up”は“上に上げる”イメージだから、“子どもを上に成長させる=育てる”、“話を上に取り上げる=話題に出す”になるの。

「bring up」は「育てる」または「話題を出す」意味。どちらも“上に持ち上げる”動作から生まれています。

例文で確認:bring upの使い方

She was brought up in Canada.
彼女はカナダで育てられた。
※受け身でもよく使われます。“上に成長させる”イメージです。

He brought up an interesting topic during the meeting.
彼は会議中に興味深い話題を出した。
※“話題を上に持ってくる”=取り上げる、という感覚です。

bring about(引き起こす)

ぜすと君
「about」って“あちこちに”とか“周囲に”って感じだよね。

おりばー先生
その通りです。「bring about」は“変化を周囲にもたらす”イメージで、「~を引き起こす」という意味になります。

「bring about」は、変化・結果・出来事を“生じさせる”ときに使います。フォーマルな表現です。

例文で確認:bring aboutの使い方

The new policy brought about many positive changes.
新しい政策が多くの良い変化をもたらした。
※“about”は“広がる”感覚。結果を周囲に広げるようなニュアンスです。

bring back(戻す/思い出させる)

ぜすと君
「back」は“戻る”だね。

るなちゃん
そう!だから「bring back」は“持って帰る”や“記憶を戻す”=“思い出させる”って意味にもなるんだよ。

物理的にも心理的にも、“過去や元の場所に戻す”という感覚で使われます。

例文で確認:bring backの使い方

This song brings back memories of my childhood.
この曲は子どもの頃の思い出をよみがえらせる。
※“back”は“過去へ戻す”イメージで、懐かしさを表す時にも使えます。

bring out(引き出す/発売する)

ぜすと君
「out」は“外に出す”だよね!

るなちゃん
その通り!だから「bring out」は“中から外に出す”=“能力を引き出す”や“新製品を出す”って意味になるんだよ。

「bring out」は、人・物・感情など“内側のものを外に表す”動きを表します。

例文で確認:bring outの使い方

Her teacher really brought out her talent.
先生は彼女の才能をうまく引き出した。
※“out”は“外に出す”動作で、“内にある良さを表に出す”イメージです。

bring in(導入する/収入を得る)

ぜすと君
「in」は“中に”だから、“中に持ってくる”感じ?

おりばー先生
その通り。「bring in」は“中へ取り入れる”という動きから、“導入する”“収入をもたらす”などの意味に発展します。

新しいシステムを“導入する”、または“お金をもたらす”という意味で使います。

例文で確認:bring inの使い方

The company brought in a new manager last month.
その会社は先月、新しいマネージャーを迎え入れた。
※「in」は“内側へ取り込む”感覚。導入・採用・収入に共通します。

bring on(引き起こす/招く)

ぜすと君
「bring on」って、“on”だから“接触”ってこと?

るなちゃん
いい発想だね!「on」は“原因を接触させる”って感覚で、“病気や問題などを引き起こす”という意味になるの。

「bring on」は、好ましくない出来事(病気・問題・トラブルなど)を“引き起こす”ときに使われます。

例文で確認:bring onの使い方

Stress can bring on headaches.
ストレスは頭痛を引き起こすことがある。
※「on」は“原因を押しつける”感覚で、結果を生じさせます。

bring together(集める/団結させる)

ぜすと君
「together」は“一緒に”って意味だよね。

るなちゃん
そう!だから「bring together」は“バラバラなものを一緒に持ってくる”=“集める・団結させる”って意味になるの。

人や意見、グループを「まとめる」「結束させる」時に使われます。

例文で確認:bring togetherの使い方

The event brought people together from all over the world.
そのイベントは世界中の人々を結びつけた。
※「together」は“共にある”感覚。人や考えがひとつになる時にぴったり。

bring forward(提案する/予定を早める)

ぜすと君
「forward」は“前へ”のイメージだよね。

おりばー先生
そのとおり。「bring forward」は“前に出す”から“提案する”“予定を前倒しにする”という意味に発展します。

アイデアを“前に出す”=提案する、またはスケジュールを“前へ動かす”=早める、という2つの意味を持ちます。

例文で確認:bring forwardの使い方

The meeting has been brought forward to Monday.
会議は月曜日に前倒しされた。
※「forward」は“前へ”。スケジュールや話題を前に出す感覚です。

bring down(倒す/落ち込ませる)

ぜすと君
「down」は“下へ”だから、“落とす”ってこと?

るなちゃん
そう!「bring down」は“上にあるものを下げる”。だから“倒す”“落ち込ませる”両方の意味があるの。

「政府を倒す」「誰かを落ち込ませる」など、比喩的にも物理的にも使われます。

例文で確認:bring downの使い方

The scandal brought down the government.
そのスキャンダルは政府を倒した。
※「down」は“高いところから下げる”感覚。心理・地位どちらにも使えます。

bring over(持ってくる/説得する)

ぜすと君
「over」って“越えてくる”ってイメージだよね。

るなちゃん
うん!「bring over」は“何かをこちら側へ持ってくる”だから、“持参する”“人をこちらの考えに引き入れる”って意味にもなるんだよ。

物を“こちらへ持ってくる”意味と、人を“自分の側に引き寄せる(説得する)”意味があります。

例文で確認:bring overの使い方

Can you bring over your laptop tomorrow?
明日、ノートパソコンを持ってきてくれる?
※「over」は“こちら側へ越える”感覚。人間関係にも使えます(意見を引き寄せる)。

bring along(連れてくる)

ぜすと君
「along」って“一緒に、沿って”ってイメージだよね?

るなちゃん
そう!だから「bring along」は“自分と一緒に連れてくる”って意味になるんだよ。

「bring along」は人や物を「同行させる」「持ってくる」という意味で、カジュアルな会話でよく使われます。

例文で確認:bring alongの使い方

You can bring along a friend if you like.
よければ友だちを連れてきてもいいよ。
※「along」は“一緒に並んで進む”イメージ。同行・同伴を表します。

bring around(意見を変えさせる)

ぜすと君
「around」って“ぐるっと回す”って意味だよね?

るなちゃん
うん!だから「bring around」は“相手の考えをぐるっと回して変えさせる”=“説得する”って意味になるんだ。

人の意見を“自分の方へ回す”イメージで、「説得して同意させる」「気を変えさせる」意味を持ちます。

例文で確認:bring aroundの使い方

It took some time to bring him around to my opinion.
彼を私の意見に納得させるのに時間がかかった。
※「around」は“方向を変える”イメージ。心理的な動きにも使えます。

bring to(意識を戻す)

ぜすと君
「bring to」って、“to”があるから“~へ”って感じ?

おりばー先生
その通りです。「bring to」は“意識をこちらの世界へ戻す”というイメージで、“意識を回復させる”意味になります。

医療や緊急の場面で「気を失った人を意識に戻す」時に使います。

例文で確認:bring toの使い方

The cold water helped bring him to.
冷たい水で彼の意識が戻った。
※「to」は“目的地へ”の感覚。意識を「現実世界へ」引き戻す感じです。

bring under control(制御する)

ぜすと君
「under」って“下に”だから、“支配下に置く”って感じ?

おりばー先生
その通りですね。「bring under control」は“状況を自分の管理下に置く”=“制御する・抑える”という意味です。

暴動や感情、火災などを「鎮める」「コントロールする」時に使われます。

例文で確認:bring under controlの使い方

The firefighters soon brought the blaze under control.
消防士たちはすぐに火災を鎮めた。
※「under」は“下に置く”。力を抑え込むイメージです。

bring before(法廷に出す)

ぜすと君
「before」は“〜の前に”だよね?

おりばー先生
その通りです。「bring before」は“誰かを(裁判官などの)前に出す”という意味で、“法廷に出す・提出する”というフォーマルな使い方をします。

法律・公式文書などで使われる硬い表現です。

例文で確認:bring beforeの使い方

The suspect was brought before the court yesterday.
容疑者は昨日、法廷に出廷した。
※「before」は“目の前に置く”感覚で、公的な場面で使われます。

bring out the best in(~の良さを引き出す)

ぜすと君
あ、これは“out”がついてるから“外に出す”のイメージだね!

るなちゃん
その通り♪ 「bring out the best in」は“誰かの中にある良さを外に出す”=“長所を引き出す”って意味なんだよ。

人の才能・優しさ・能力などを「引き出す」時に使う表現です。ポジティブで褒めるときにぴったり!

例文で確認:bring out the best inの使い方

Good teachers bring out the best in their students.
良い先生は生徒の持つ力を引き出す。
※「out」は“内側から外へ”。“best”を“引っ張り出す”イメージで覚えよう。

bring to light(明らかにする)

ぜすと君
「light」は“光”だから、“光の中に持ってくる”ってこと?

おりばー先生
その通りです。「bring to light」は“隠れていたものを光の下に出す”=“明るみに出す”という意味になります。

隠された事実や真実を「明らかにする」「発覚させる」時に使います。

例文で確認:bring to lightの使い方

The investigation brought new facts to light.
その調査で新しい事実が明らかになった。
※「light」は“光”。闇の中のものを照らし出す感覚です。

bring to mind(思い出させる)

ぜすと君
「mind」に“持ってくる”ってことは、“思い出させる”って感じ?

おりばー先生
まさにその通り。「bring to mind」は“記憶の中に思いを運ぶ”=“思い出させる”という意味です。

何かを見たり聞いたりして、「思い出がよみがえる」時に使われる自然な表現です。

例文で確認:bring to mindの使い方

This picture brings to mind my trip to Italy.
この写真を見ると、イタリア旅行を思い出す。
※「to mind」は“心の中へ”。記憶を呼び戻す表現です。

bring home to(痛感させる)

ぜすと君
「home」って“家”だけど、どういう意味になるの?

おりばー先生
良い質問ですね。「home」は“心の中に届く場所”。だから「bring home to」は“強く実感させる”という意味なんです。

「bring home to」は、ある事実や現実を“身にしみて実感させる”時に使われます。

例文で確認:bring home toの使い方

The accident brought home to him how fragile life is.
その事故で彼は命の儚さを痛感した。
※「home」は“心の奥深くに届く”イメージ。比喩的な表現です。

bring up against(~に直面させる)

ぜすと君
「up against」って“壁にぶつかる”みたいな感じ?

るなちゃん
うん、まさにそう!「bring up against」は“問題などに直面させる”という意味なの。

「困難・障害・現実などにぶつかる」「直面する」時に使います。ややフォーマルな表現です。

例文で確認:bring up againstの使い方

We were suddenly brought up against a serious problem.
私たちは突然、重大な問題に直面した。
※「up against」は“真正面からぶつかる”イメージ。物理的にも抽象的にも使えます。

bringの句動詞の確認問題

ここまで学んだ「bring」を使った句動詞を、クイズ形式でチェックしてみましょう。クリックで正解と解説が表示されます。

Q1. He ______ the issue during the meeting.
彼は会議中にその問題を取り上げた。

  • 1. brought out
  • 2. brought up
  • 3. brought about
  • 4. brought forward
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q2. The new rule ______ many changes in the company.
新しい規則が会社に多くの変化をもたらした。

  • 1. brought in
  • 2. brought down
  • 3. brought about
  • 4. brought over
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q3. This photo ______ many memories of my childhood.
この写真は子どもの頃の思い出をよみがえらせる。

  • 1. brings back
  • 2. brings about
  • 3. brings on
  • 4. brings up
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q4. Her coach really ______ the best in her.
彼女のコーチは彼女の良さをうまく引き出した。

  • 1. brought in
  • 2. brought up
  • 3. brought forward
  • 4. brought out
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q5. The festival ______ people from all over the country.
その祭りは全国から人々を集めた。

  • 1. brought down
  • 2. brought together
  • 3. brought along
  • 4. brought under
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q6. The fire was soon ______ by the firefighters.
火災はすぐに消防士によって鎮められた。

  • 1. brought to mind
  • 2. brought down
  • 3. brought under control
  • 4. brought over
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q7. The report ______ the truth about the incident.
その報告書が事件の真相を明らかにした。

  • 1. brought out
  • 2. brought back
  • 3. brought before
  • 4. brought to light
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q8. The bad news really ______ him down.
その悪い知らせは彼をひどく落ち込ませた。

  • 1. brought down
  • 2. brought under
  • 3. brought around
  • 4. brought forward
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q9. The accident ______ him the importance of safety.
その事故で彼は安全の大切さを痛感した。

  • 1. brought under control
  • 2. brought home to
  • 3. brought out
  • 4. brought together
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

Q10. This song ______ my days in college.
この歌を聞くと大学時代を思い出す。

  • 1. brought about
  • 2. brought before
  • 3. brought in
  • 4. brought to mind
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

まとめ|bringの句動詞を「もたらす・運んでくる」のコアイメージでつかもう!

おりばー先生
さて、今回は「bring」を使った句動詞を20個学びましたね。皆さん、よくここまで頑張りました。

るなちゃん
「bring」って“持ってくる”だけじゃなくて、“変化をもたらす”ってイメージがポイントなんだね。

ぜすと君
うん!たとえば「bring about」で“結果をもたらす”とか、「bring up」で“話題を上に持ってくる”とか、全部“動かす”感じ!

ぴこり
ぼくは「bring together」が好き!“人をつなげる”ってすごくポジティブでいい響き〜!

おりばー先生
その感覚はとても大切です。どの句動詞も、「bring=何かをこちらに運んでくる・もたらす」という共通イメージから発展しています。

  • コアイメージ: “bring”=「動きを伴って何かをこちらに運ぶ・もたらす」
  • 方向や前置詞で意味が変化:
    ・up=上に持ち上げる → bring up(話題に出す・育てる)
    ・about=周囲にもたらす → bring about(引き起こす)
    ・out=外へ出す → bring out(引き出す)
    ・back=戻す → bring back(思い出させる)
    ・together=一緒にする → bring together(団結させる)
  • 比喩表現にも発展: bring to mind(思い出させる)、bring home to(痛感させる)など、感情や記憶を動かす表現にも使われる。
  • ビジネス英語でも活躍: bring forward(提案する)、bring in(導入する)は職場でも頻出。

るなちゃん
「bring」は“動かす”イメージを持ってるんだね。方向語を意識すると、ほんとに理解が早くなる!

ぜすと君
うん!これでもう“bring”の句動詞も怖くないぞ〜!

ぴこり
「bring to light」とか、映画のセリフにも出てきそうだね!使ってみたい!

おりばー先生
素晴らしい心がけです。次回は「look」をテーマに、また新しい世界を探検していきましょう。

ぜすと君
よ〜し!“look forward to”で楽しみにしてるよ〜!

ぴこり
うまいこと言ったね〜!次もがんばろう〜!

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