数量形容詞allとeveryの違い、使い分け方

ぜすと君とるなちゃんが木のテーブルの上の赤いりんごを眺めており、ぴこりが上で羽ばたいている。上部には “All the apples on the table are red.” の文字が描かれているシーン。
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目次

ぜすと君と学ぶ!allとeveryの使い分け

ぜすと君
るなちゃん〜!「all」と「every」ってどっちも「全部」って意味じゃないの?どう違うの?
るなちゃん
いいところに気づいたね、ぜすと君!たしかにどっちも「すべての」って意味だけど、実は使い方がちょっと違うのよ♪
ぜすと君
えっ?同じ意味なのに違う使い方?なんだかややこしそうだなぁ〜。
おりばー先生
落ち着いてください、ぜすと君。”all” は「全体」をまとめて言うとき、”every” は「ひとつひとつ全部」を強調するときに使います。
ぴこり
へぇ〜!つまり、「グループ全体」と「個々の全部」って感じかな?
るなちゃん
その通り!たとえば、「All students are here.(生徒全員がここにいる)」は全体のまとまり。
るなちゃん
一方で「Every student is here.(生徒ひとりひとりがここにいる)」は、個々を強調しているの。
ぜすと君
なるほど〜!文のイメージがちょっと違うんだね!
おりばー先生
また、”all” は複数名詞と一緒に使えるけれど、”every” は必ず単数名詞と一緒に使うという文法ルールもあります。
ぴこり
ふむふむ!「all → 複数」「every → 単数」ってことだね!
ぜすと君
ぼくの頭の中には“all cookies”と“every cookie”が浮かんできたよ〜!どっちもおいしそう〜!
るなちゃん
ふふっ、その例、すっごくいいね♪「all cookies」はクッキー全体、「every cookie」は1枚ずつ全部って感じ!
おりばー先生
では、このあとで「all」と「every」の使い方を文法的に整理して、たくさんの例文で確認していきましょう。

文法解説:allとeveryの使い方

allの使い方

ぜすと君
まずは「all」から!「all」は“全部”って意味だよね?

るなちゃん
そう!「all」は“全体・全部・すべての”という意味で、複数のものや全体のまとまりを表すときに使うのよ。

おりばー先生
補足すると、”all” は複数名詞・不可算名詞のどちらにも使えます。つまり「すべての人々」「すべての水」など、数・量の両方に対応できる便利な単語です。

まずは基本のルールを見てみましょう。

使い方
all + 複数名詞 数えられる名詞の全体 all students(すべての生徒)
all + 不可算名詞 量としての全体 all water(すべての水)
all + the + 名詞 特定の全体 all the people(その人々すべて)

例文で確認:allの使い方

All students are in the classroom.
生徒全員が教室にいます。
※複数名詞「students」とともに使われています。

All the apples on the table are red.
テーブルの上のリンゴは全部赤いです。
※「all the + 名詞」で特定のグループを示します。

All people need water to live.
すべての人は生きるために水が必要です。
※「all」は“全員”という意味で使われています。

All the water in the bottle is gone.
ボトルの中の水は全部なくなった。
※「water」は不可算名詞。量的な“全体”を表しています。

She ate all the cookies.
彼女はクッキーを全部食べた。
※個数で数えられるが、「まとまり」として見ています。

All my friends like music.
私の友達はみんな音楽が好きです。
※「friends」は複数形で、全員という意味です。

All the students passed the exam.
生徒全員が試験に合格した。
※全体的なまとまりを指しています。

I love all kinds of music.
私はあらゆる種類の音楽が好きです。
※「kinds of + 不可算名詞」で全体を包括しています。

All children need love.
すべての子どもは愛を必要とします。
※「children」は複数名詞。「全体」を指しています。

All is well.
すべて順調です。
※「all」が名詞的に使われ、状況全体を表します。

覚えておきたい単語

  • kind /kaɪnd/ 種類
  • child /tʃaɪld/ 子ども
  • friend /frɛnd/ 友達
  • exam /ɪɡˈzæm/ 試験
  • music /ˈmjuːzɪk/ 音楽

ぴこり
「all」はグループや全体をまるっと指すんだね!

るなちゃん
そうそう!「ひとまとめの“全体”」をイメージすると自然に使えるよ♪

everyの使い方

ぜすと君
次は「every」だね!こっちも「すべての」って意味でしょ?

るなちゃん
うん、「every」は“ひとつひとつ全部”を強調するときに使うの。ひとつひとつが個別に含まれる感じ!

おりばー先生
文法的なポイントとしては、「every」の後ろには必ず単数名詞が来ます。複数形にはならないので注意が必要です。

「every」は「それぞれの」「あらゆる」というニュアンスを含むのが特徴です。

使い方
every + 単数名詞 個々のすべてを強調 every student(すべての生徒)
every + 数詞 + 複数名詞 〜ごとに(間隔を表す) every two days(2日ごと)

例文で確認:everyの使い方

Every student has a desk.
すべての生徒には机があります。
※個々の生徒をひとりひとり強調。

I go jogging every morning.
私は毎朝ジョギングをします。
※「毎〜」という習慣にも使われます。

She reads every book in the library.
彼女は図書館の本を全部読んだ。
※「ひとつひとつの本」を強調しています。

He visits his parents every Sunday.
彼は毎週日曜日に両親を訪ねます。
※規則的に繰り返す動作を表しています。

Every child needs love.
どの子どもも愛を必要とする。
※一人一人に対して言っています。

I checked every answer carefully.
私はすべての答えを注意深く確認した。
※ひとつずつ順番に確認しているニュアンス。

Every room in this hotel is clean.
このホテルの部屋は全部きれいです。
※それぞれの部屋を個別に評価しています。

Every person in the team worked hard.
チームの全員が一生懸命働いた。
※全員=ひとりひとりを指しています。

She calls her mother every day.
彼女は毎日お母さんに電話をします。
※時間の間隔にも使われます。

Every time I see him, he’s smiling.
彼を見るたびに、彼は笑っています。
※「every time」=毎回という慣用表現。

覚えておきたい単語

  • answer /ˈænsər/ 答え
  • carefully /ˈkɛrfəli/ 注意深く
  • room /ruːm/ 部屋
  • person /ˈpɜːrsən/ 人
  • time /taɪm/ 時、回

ぴこり
なるほど〜!「every」は“全部まとめて”じゃなくて“ひとつひとつ全部”ってことなんだね!

るなちゃん
その通り!“個別の全部”を表したいときにぴったりなのが「every」なのよ♪

おりばー先生
そして「all」は“全体のまとまり”、「every」は“個々のすべて”。この違いを意識できれば完璧です。

ぜすと君
ぼく、「all cookies」も「every cookie」も食べたいなぁ〜!意味が違っても結果は同じかも〜!

allとeveryの確認問題

文の意味に合う方を選んでください。「all」か「every」か、文法ルール(単数・複数)と意味の違いに注目して解きましょう!

Q1. ______ students in the class passed the test.
クラスの生徒全員がテストに合格した。

  • 1. All
  • 2. Every

Q2. I go jogging ______ morning.
私は毎朝ジョギングをします。

  • 1. All
  • 2. Every

Q3. She ate ______ the apples on the table.
彼女はテーブルの上のリンゴを全部食べた。

  • 1. All
  • 2. Every

Q4. ______ student has a laptop.
すべての生徒がノートパソコンを持っています。

  • 1. All
  • 2. Every

Q5. ______ the water in the bottle is gone.
ボトルの中の水は全部なくなった。

  • 1. All
  • 2. Every

Q6. He visits his parents ______ Sunday.
彼は毎週日曜日に両親を訪ねます。

  • 1. All
  • 2. Every

Q7. ______ children need love.
すべての子どもたちは愛を必要とします。

  • 1. All
  • 2. Every

Q8. ______ room in this hotel is clean.
このホテルの部屋は全部きれいです。

  • 1. All
  • 2. Every

Q9. ______ the people in the park are happy.
公園にいる人々はみんな幸せそうです。

  • 1. All
  • 2. Every

Q10. ______ time I see her, she smiles.
彼女を見るたびに、彼女は笑います。

  • 1. All
  • 2. Every

allとeveryのまとめ

おりばー先生
では最後に、「all」と「every」の違いを整理しておきましょう。
  • all:全体・グループ全体を指す。「all students(生徒全員)」のように複数名詞・不可算名詞に使える。
  • every:個々のすべてを指す。「every student(それぞれの生徒)」のように単数名詞と一緒に使う。
  • all=“まとまりの全部”、every=“ひとつひとつ全部”。
  • どちらも「すべての」「全部の」という意味を持つが、視点(全体か個々か)が異なる。
  • everyは時間表現にもよく使われる(例:every day, every week)。
  • allは「all the + 名詞」で“特定の全体”を指すときに便利。

るなちゃん
つまり、「all=まとまり」「every=ひとつひとつ」って覚えると完璧だね!

ぴこり
うんうん!「all cookies」はお皿にある全部のクッキー、「every cookie」は一枚一枚を見てる感じだね!

ぜすと君
へぇ〜!同じ“全部”でも、見る角度が違うんだね!英語っておもしろい!

おりばー先生
ええ、ぜすと君。英語では「全体」と「個々」を区別して表すことで、より正確な意味を伝えられるのです。

ぜすと君
ぼく、“all words”も“every word”も覚えたいな〜!きっと“all learning”が楽しくなるよ!

るなちゃん
その意気だね、ぜすと君!今日も“every effort”を大切にしよう♪

ぜすと君
うん!これでぼく、“all grammar rules”をマスターできそう!

おりばー先生
すばらしいですね。次回は「some」と「any」の使い分けを一緒に学びましょう。

ぴこり
やった〜!次も楽しみ〜!

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