苦いという言葉は、コーヒーや薬の味を説明するときによく使いますよね。でも、英語では味だけでなく、感情や経験についても「苦い」と表現することができます。今回は、bitter、harsh、acidicの3つの単語について詳しく紹介していきます。
- bitter / ˈbɪtər/ 味や感情が苦い、つらい
- harsh / hɑːrʃ/ 味や態度がきつい、厳しい
- acidic / əˈsɪdɪk/ 酸味が強くて苦く感じる、酸っぱい
苦いとひとことで言っても、英語では使い分けが大切です。それぞれの単語のニュアンスを例文と一緒に見ていきましょう。
bitterの意味、使い方は?
bitterは、苦い味を表す代表的な単語です。コーヒーや薬のような苦い味を表すときに使います。また、経験や気持ちがつらい、悲しいときにも使われるので、味以外にも幅広く使える便利な単語です。
bitterを使った例文
This coffee tastes bitter.
このコーヒーは苦い味がします。
※味覚としての苦さを表しています。
He felt bitter about losing the game.
彼は試合に負けて苦い気持ちになりました。
※悔しさや悲しみを表しています。
She gave me a bitter smile.
彼女は苦笑いをしました。
※つらい気持ちが込められた笑いを表しています。
The medicine is very bitter.
その薬はとても苦いです。
※薬の苦味を直接表しています。
They had a bitter argument.
彼らは激しい口論をしました。
※感情がぶつかり合うつらい争いを表します。
It was a bitter winter night.
それは厳しい冬の夜でした。
※寒さが厳しく、つらい感じを表します。
He wrote a bitter letter to his boss.
彼は上司に苦い手紙を書きました。
※怒りや悔しさがこもった手紙を表しています。
She spoke with a bitter tone.
彼女は苦い口調で話しました。
※不満や怒りが込められた話し方を表しています。
bitterは、味だけでなく、感情や経験がつらいときにも使えます。深くしみるような苦さを持つ言葉です。
harshの意味、使い方は?
harshは、味だけでなく態度や状況がきつい、厳しいときに使われます。苦い味というよりも、舌に刺さるような強い味わいや、冷たい態度を表すときによく使います。
harshを使った例文
The coffee had a harsh taste.
そのコーヒーはきつい味がしました。
※舌に刺さるような強い苦さを表しています。
His words were harsh and hurtful.
彼の言葉はきつく、傷つけるものでした。
※態度や言葉が冷たく厳しいことを表しています。
The weather was harsh during the trip.
旅行中、天気がとても厳しかったです。
※自然環境が厳しいことを表しています。
She faced harsh criticism after the mistake.
彼女は失敗の後、厳しい批判にさらされました。
※冷たく強い批判を受けたことを表します。
This soap has a harsh chemical smell.
この石けんはきつい化学的なにおいがします。
※刺激が強いにおいを表しています。
The light was too harsh for my eyes.
光が目にきつすぎました。
※強すぎる光を表しています。
He gave her a harsh look.
彼は彼女に冷たい視線を送りました。
※冷たく、厳しい視線を表しています。
Life in the desert can be harsh.
砂漠での生活は過酷になりえます。
※環境の厳しさを表現しています。
harshは、強すぎる、きつい、厳しいという意味で使われます。味だけでなく、態度や環境にもよく使われる言葉です。
acidicの意味、使い方は?
acidicは、酸っぱさが強く感じられるときに使いますが、その酸っぱさの中に苦味もあるような味を表すことがあります。レモンやワインなど、舌をピリッと刺激する感じを出したいときにぴったりです。
acidicを使った例文
The lemonade was too acidic.
レモネードは酸っぱすぎました。
※酸っぱさが強すぎることを表しています。
This wine has an acidic aftertaste.
このワインには酸っぱい後味があります。
※後に残る酸っぱい味を表します。
The sauce tasted acidic and bitter.
そのソースは酸っぱくて苦い味がしました。
※酸味と苦味が混ざった味を説明しています。
Acidic foods can hurt sensitive teeth.
酸っぱい食べ物は敏感な歯に悪いことがあります。
※酸味が強いものが歯に与える影響を表しています。
The soil here is very acidic.
ここの土壌はとても酸性です。
※土壌の性質について説明しています。
She made a face after tasting the acidic soup.
彼女は酸っぱいスープを味見して顔をしかめました。
※酸っぱすぎて不快に感じたことを表しています。
The acidic coffee upset my stomach.
その酸っぱいコーヒーで胃が気持ち悪くなりました。
※コーヒーの酸味が原因で体調を崩したことを表します。
His acidic comments hurt her feelings.
彼の辛辣なコメントは彼女を傷つけました。
※味ではなく、言葉が刺々しいことを表しています。
acidicは、酸っぱいけれども苦味も感じるような味を表すときに使います。また、言葉や態度が刺々しいときにも使われます。
bitterは味や感情の苦さを、harshは強すぎる厳しさを、acidicは酸味の中に苦味を含むニュアンスを持っています。日本語の「苦い」にもいろいろな感情や味わいがあるので、英語ではその違いに合わせて単語を使い分けることが大切です。